ウィキペディアが書籍化 全2万3千巻で出版へ これは嘘ニュースです
来日した米ウィキペディア協会のマーク・アンダーソン代表
「ウィキペディア日本語版」の出版は、業界中堅の青空出版社(板橋区)が担当する。この日午後5時から開かれた共同出版説明会には、米国ウィキペディア協会のマーク・アンダーソン代表と、青空出版社の山田醍醐社長が出席。会場には1000席が用意されたが、この日急きょ決まったソフトバンクによる米スプリント社買収記者会見に多くの記者が流れたため、空席が目立ち、閑散としているのが印象的だった。
会見で山田社長は「ウィキペディアはインターネットユーザーには非常に重宝されているが、パソコンを触ったことのないような高齢者にとってはまだまだハードルが高い。このような世代間でのデジタル・デバイド(情報格差)を解消するには、実際に手に取れる紙の書籍という媒体で提供するのが最善と判断した」と語った。
また、ウィキペディア協会のアンダーソン代表も、20分間にわたり英語でスピーチを行ったが、記者の英語力が低いため、何を話しているのか全く分からなかった。
質疑応答では「全巻そろえると、どの程度の量になるのか」という記者からの質問に対し、山田社長は「現段階では『広辞苑』サイズで2万3千冊程度になる見込み」と回答。価格については「検討中」としたものの、「菜種油と高齢者は絞れば絞るほど取れる」と、意味深なコメントを残した。
「ウィキペディアのように随時新しい情報が更新されるものを紙にするのは難しいのではないか」との質問には、「項目が新規に追加されたり、記述内容に変化があった場合は、『修正パッチ』というかたちで適宜追加ページや訂正用シールを郵送する」と話すとともに、「購入者自身の手で事典がアップデートされていく楽しみを感じてほしい」と語った。
さらに会見の中で山田社長は、今後の展開としてウィキペディアの電子書籍版にも積極的に取り組みたいと発言。「電子書籍年内20万冊達成」を公約に掲げたものの、まったく数が揃わない電子ブックストア「楽天kobo」にとって、この2万3千巻はまさに「神の助け」ならぬ「紙の助け」となりそうだ。
【編集部よりお詫び】
2015年6月22日、上記掲載記事が誤報であることが判明いたしました。読者のみなさまに深くお詫び申し上げます。詳しくはこちらのリンクからご覧ください。