金高騰、将棋の「金」も白金に 銀との格差是正図る これは嘘ニュースです
来期から使用される「白金将」
28日の理事会で正式に決定した。金価格は今月、史上初の1グラム1万円台を突破。18年の5千円台から約2倍にまで上昇した。一方、銀価格は金に比べて上昇率が低いため、動けるマス数が6カ所の金将と5カ所の銀将の間で、可動マス数あたりの単価が年々拡大。現役棋士や会員から「金将と銀将の格差が広がっている」と懸念の声が上がっていた。
白金(プラチナ)を選んだ理由について、羽川理事長は「貴金属の中で最も価格が安定しているため」と説明。白金価格はこの10年ほど、3千円台から4千円台の間を推移しており、銀将との格差は最小限に抑えられるという。羽川氏は「軽々に伝統を変えたくないが、金将の価値が上がり続けるのを傍観するわけにもいかない。待ったなしの状況だ」と語り、苦渋の選択であることをうかがわせた。なお、歩兵が成るときの裏に書かれた「と」については、貴金属ではないため変更はない。
政治や経済が不安定になると「有事の金」に買いが集まる。連合では、今後ウクライナ情勢の長期化などで上昇圧力が弱まらない場合、銀将を含む貴金属駒を価格変動の少ない「鉄将」や「アルミ将」など卑金属駒に置き換える可能性についても検討しているという。