Kyoko Shimbun 2024.10.26 News

改革奏功? X利用者のメンタル、この1年で大幅改善 承和大調査 これは嘘ニュースです

広告も健康改善に一役買っている(画像は一部加工しています)
 X(旧ツイッター)を利用する日本人の心の健康がこの1年で大幅に改善――。承和大学SNS学部が25日、こんな調査結果を発表した。米起業家のイーロン・マスク氏による買収以降、矢継ぎ早に繰り出した一連の改革が功を奏したとみられる。

 承和大SNS学部と調査会社の諸類総研は、17年から毎年、全国のX利用者200人を対象とするパネル調査を合同で続けている。

 24年9月に行ったメンタルヘルスに関する調査では「気分が落ち込む」「怒りっぽくなった」など8項目について、9割以上が「気分が穏やかになった」と回答。マスク氏が買収する以前は、心の健康に関する項目は年々悪化の一途をたどっていたが、今回初めて改善傾向を示した。

 要因について、報告書は「Xへの改名以降に行われた一連の仕様変更が、メンタルヘルス改善の助けとなった可能性が高い」と指摘。Xは、それまで運営側による承認制だった認証バッジを、誰でも購入できる会員システムに拡大したほか、閲覧数(インプレッション)に応じた収益分配を推進。その結果、閲覧数を稼ぐ目的の「インプレゾンビ」と呼ばれるアカウントが大量に発生し、人気投稿のコメント欄はインプレゾンビで賑わうようになった。

 これらの仕様変更に対して、一部の利用者からは不満の声も上がるが、調査を主導する承和大の伴健康(とものこわやす)助教は「典型的な拒否反応。タバコでもアルコールでも依存から抜け出す初期は、反抗的な態度が無自覚に出てしまう」と分析する。

 SNSがメンタルヘルスに及ぼす悪影響への懸念は、近年世界的に大きな問題になっている。伴助教によると、依存から抜け出すには、依存する対象を好物から苦手なものに変えていくことが有効な手段だという。

 「Xに投稿される素晴らしい作品を多く目にしているうちに、自分の仕事に自信を失っていきました。見なければいいのに、どうしても気になってまた見てしまう。そんな悪循環、罪悪感にずっととらわれていましたね」

 自分をXのヘビーユーザーと認めるデザイナーの男性(48)も、長年ストレスに悩まされていたが、この1年で気分が上向きになる機会が増えたという。

 「インプレゾンビを見てアラビア語を勉強しようという気持ちが芽生えて、X以外の新しい趣味が生まれました。特に今月はタイムラインに気持ち悪いデザインのTシャツ広告が何度も何度も流れてきたおかげで、いつも以上に見る時間が減りましたね。マスクさんには感謝しかないです」

 男性はこれまで月1200時間閲覧していたが、先月は月300時間まで減ったという。

 日本のX利用者数は米国に次ぐ世界2位だが、人口あたりの割合は約5割と米国を大きく上回る。10月には、ブロックした相手も投稿が閲覧できるよう仕様変更を予告しており、国民的依存とも言える日本人利用者の心の健康を慮った改革はまだまだ続きそうだ。

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