Kyoko Shimbun 2024.01.13 News

X利用者のアラビア語読解力が急上昇 「インプレゾンビ」が貢献 これは嘘ニュースです

アラビア語力向上に寄与するインプレゾンビ
 X(旧ツイッター)を利用する日本人のアラビア語力が1年で3千倍に急上昇した――。語学書を出版する勤墾館は11日、こんな調査結果を公表した。閲覧数を稼いで収益を得ることを目的に作られたXアカウントの多くが、アラビア語を使っていることが要因とみられる。

 Xが語学力に与える影響を測るため、勤墾館では日本のX利用者10万人を対象に毎年、各国語の学習者数やその読解力についてアンケート調査を実施。2023年12月に行った読解力調査では、アラビア語について「少しなら読める」と「だいたい読める」と答えた人が、合計8万3655人へと急増し、前回調査の28人に比べて約3千倍に達した。

 X利用者のアラビア語読解力が急激に向上した理由は「インプレゾンビ」の発生だ。

 Xは昨年8月、インプレッション(閲覧数)に応じて広告収益を分配する収益化プログラムを開始。収益を得るため、閲覧数の多い投稿に便乗するアラビア語アカウントが返信欄に集まるようになった。これらのアカウントが返信する文章は意味不明なものが多く、また返信が大量に群がる様子から、「インプレゾンビ」と呼ばれる。

 言語の習得過程に詳しい言語習得基礎研究所の坂本義太夫所長は「第二言語の習得力は、学習者の視野に入る文字の量に比例する。インプレゾンビから大量のアラビア語を浴びたことで、X利用者の多くが次第にアラビア語を習得しつつあるのではないか」と分析する。

 Xを所有する米起業家のイーロン・マスク氏は、送金や決済など新機能を追加することでXを「スーパーアプリ」にすると公言しているが、利用者が気付かないうちにアラビア語学習機能が実装されていた模様だ。

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