答案に「@grok」 子どもに広がるグロック依存 これは嘘ニュースです

「@grok」と書かれた数学の解答用紙(化野さん提供)
「夏休み明け課題テスト。証明問題に「@grok」だけ書いた生徒が3人も。時代を感じる」
西陣工業高校(京都府)で教鞭をとる化野さんが10日、SNSに投稿したコメントに大きな注目が集まった。答案を書いた生徒は「AIに聞けばすぐに分かることをわざわざ書くのが面倒だった」と説明したという。
化野さんの投稿には生成AIへの対応に苦慮する教育関係者から、共感のコメントが多く寄せられた。また、進学塾「玉虫ゼミナール」中学部講師の森治虫さんは、「うちの塾では問題が分からないときは@grokと書くよう指導しています」と投稿。炎上から1週間経過しても止む気配はない。
グロックの影響は小学校にも広がりつつある。私立マキャベリ小学校(東京都)では14日、1年生クラスが球技大会の種目を決める学級会を開いた。種目はサッカーとドッジボールに絞られたが、両派が相手を「論破」しようとグロックに代弁させる事態に発展。「コンパニオン」と呼ばれる3Dで描かれた少女のキャラクター2人が、児童に代わって討論を始め、教室内には「アジリティ」「レジリエンス」「ナッシュ均衡」などの専門用語が飛び交った。お互いに主張を譲らず、最後は担任がくじでドッジボールに決めたという。
生成AIに詳しい人工霊長類学研究センター上級研究員の坂本義太夫さんは「日常的に使うSNSに付属する利便性の高さから、グロックに答えや解説を求めたり、自分の意見を代弁させたりする『グロック依存』が増えている」と懸念する。坂本さんによると、グロック依存は年々低年齢化が進んでいるという。
「子ども社会は大人社会の縮図。自分で考えるのが面倒で『@grok』に丸投げする怠惰な大人を、子どもがまねるのは当然の行動と言える。考える過程を放棄した子どもは、言葉も主体性も失っていく。グロック依存の大人には猛省を促したい、とグロックが言っている」と厳しく指摘した。
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