匂いの著作権管理団体「スメラック」 年内にも設立へ これは嘘ニュースです
においを発するデジタル端末「Olly」
これまで特定の香料物質を除いた匂いそのものの著作権に関する厳密な法規定は存在しなかった。だが現在、デジタル化した匂い成分をインターネットから不特定多数に配信し、ユーザーの端末から同じ匂いを出すことができるデバイスの開発が進んでいることから、近い将来有名料理店から採取した匂いをデジタル化したのち、「デジタルおかず」として料理店の許可なく無断配信するサービスが登場する可能性が高く、これら匂いの著作権を適切に管理する団体の設立が不可欠と判断された。
匂いに関する業界団体が年内にも設立する著作権管理団体「スメラック(仮称)」では、こうした匂いをデジタル配信するデバイスや、「こすると匂いのするカード」、「コーラ味の消しゴム」など匂いに関する製品の製造メーカーから一定の著作権料を徴収するほか、一般消費者が「牛丼店のたれを再現した」「自宅で作るレストランチェーン風カレー」など匂いの権利者の許可なく類似の料理を作った場合も著作権料を徴収する。さらに将来的にはデジタル化された匂いのデータを記録保存できるハードディスクなど記憶端末を備えた機器全般からも著作権料を徴収していく方針だ。
匂いの著作権に関しては、昨年都内の有名うなぎ店のうな重の匂いを無断でデジタル配信した男性に対し、東京地裁が罰金30万円分の電子マネー決済音を支払う判決が出ている。