Kyoko Shimbun 2014.02.06 News

「現代のベートーベン」佐村河内守さん、ヒロシマ語る これは嘘ニュースです

「現代のベートーベン」とも呼ばれる作曲家・佐村河内守さん(50)
 聴力を失ったあとも作曲活動を続け、自ら書き上げた「交響曲第1番 HIROSHIMA」のCDが17万枚を売り上げるなど大反響を呼んだ作曲家・佐村河内守(さむらごうち・まもる)さん(50)が本紙の単独インタビューに応じた。

 佐村河内さんは1963年、広島市生まれ。幼少のころから音楽に親しみ、小学生時代には楽式論、和声法、対位法、楽器法、管弦楽法などを独学で学ぶものの、現代音楽の作曲法を嫌ったため、音楽大学には進まず肉体労働者として働く道を選んだ。

 35歳で完全に聴力を失うが、その後も創作活動を継続。03年秋、被爆2世と言う自らの生い立ちを背景に「交響曲第1番 HIROSHIMA」を完成させ、音楽界から高い評価を受けた。このような経歴から佐村河内さんを「現代のベートーベン」と称する人もいる。

 また音符を全く使わず、折れ線グラフと比率配分のみで表した楽譜は、読み手のインスピレーションに委ねられる音楽的多様性を秘めており、後世の作曲法に影響を及ぼす画期的な表記法であるとの呼び声も高い。

――「HIROSHIMA」が誕生したきっかけは。

 聴力を完全に失った後、地獄のような苦しみにさいなまれる中、それでも作曲を続けるうちに岩の隙間を伝い降りてくるようなその音こそが自分にとっての真実の音だと思うようになりました。「HIROSHIMA」というタイトルをつけるに当たって半年ほど悩みましたが、やはり自分のルーツである原爆体験を世界に向けて語りたいという思いがありました。

――「HIROSHIMA」は佐村河内さんのみならず、聴く者にとっても大変重い曲であるように思いました。

 頭鳴症による私の耳鳴りは、父と母が、そして歴史が聞いた「原爆の音」であり、それを私の血がいま、聞いているのかもしれません。

――現在の反響をどのようにお考えですか。

 自分の作品はお腹を痛めて産んだ子供のような存在なので、曲が聴けないのは悲しいことですが、みなさんの拍手などを見る中でそういった葛藤は薄れつつあります。

――最近では「現代のベートーベン」と呼ばれることもありますが。

 僕にとってベートーベンは雲の上のような存在です。ただ、作曲法には近いものを感じることがあります。自分の作品ができ上がって、全体を見渡すたびに「ああ、これはベートーベンだな」と。

 (*本紙では2013年4月にこのインタビューを行いましたが、昨日その内容について真偽の確認が取れたため本日付で掲載しました。)

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