Kyoko Shimbun 2013.04.05 News

タイトル長い… 村上春樹さん新作に略称募集 これは嘘ニュースです

村上春樹さん(64)
 今月12日に発売される作家・村上春樹さん(64)の長編小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文芸春秋刊)について、書籍団体「日本出版連合」は、同作の愛称・略称を募集すると発表した。書店などから「タイトルが長くて覚えられない」という声が多かったため、急遽(きょ)募集する。

 出版社、取次、書店で作る社団法人「日本出版連合」によると、今年2月、村上さんの新作タイトルを『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』と公表した直後から「長くて覚えられない」という問い合わせが相次いでいた。出版元では村上さんにタイトルの変更を求めたが、本人が認めなかったため原題通りでの出版が決まった。

 これを受け、連合では急遽、親しみやすい愛称・略称を公募すると決定。「サン・ジョルディの日(本の日)」として知られる4月23日に最優秀作を発表する。またタイトルの考案者には副賞として図書カード2年分を贈る。

 内外からの要請によって決まった今回の公募だが、ある出版関係者は「昨今の出版不況の中、確実にヒットが見込める村上作品の発売を盛り上げる意図もあるのでは」と話す。

 出版業界に詳しい京都大学文学部の坂本義太夫教授(ノルウェイ文学)は「最近、若者を中心に人気を集めているライトノベルには、このような長文のタイトルが多く、人気作品には愛称が付くことも多い。例えば『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』(伏見つかさ)は『俺妹(おれいも)』、『僕は友達が少ない』(平坂読)はひらがな部分を取り出して『はがない』。村上氏の作品も同様のパターンで略称が付くのではないか」としたうえで、「個人的には4文字式の『しきさい!』が有力だと思う」と予想する。

 『1Q84』以来3年ぶりとなる長編小説『をたないつくると、のの』は12日、文芸春秋から発売予定。価格は1785円(税込み)。

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<BOOK>色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

 内容は分からないけど、たぶんおしゃれな洋楽とおしゃれな料理が出てきます。

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