転載自由の匿名掲示板「転載ちゃんねる」がオープン これは嘘ニュースです
「転載ちゃんねる」掲示板
5日にサービスを開始した匿名掲示板「転載ちゃんねる」の規約によると、掲示板内の文章・図画について「書き込んだ本人、および本サイト管理人は全ての著作権を放棄し、あらゆるサイト・ブログでの転載・利用を許可するものとする」と定めている。同様の匿名掲示板として知られる「2ちゃんねる」では、書き込んだ文章の著作権は運営側にあるとしており、過去にはこのような書き込みをまとめた書籍『電車男』などの出版につながったこともある。
ネット上では、2ちゃんねるに寄せられたコメントを編集し、読みやすくまとめた「まとめサイト」と呼ばれるブログが人気を集めているが、これらのサイトについて、2ちゃんねるの運営側は事実上「黙認」の体勢を取ってきた。だが、4日、大手まとめサイトとして知られる「やらおん」「はちま寄稿」ほか5サイトについて、「(2ちゃんねるにとって)不利益が大きい」として、名指しで「転載禁止」を通告。突然の発表にネット上には衝撃が走った。
「運営側の一存によって、サイトの存続が左右されるような不安定な状況では、まとめサイト文化は衰退する一方だ」と考えたひらゆき氏は、あらゆるサイトに転載を認めた匿名掲示板「転載ちゃんねる」を1日で構築。翌5日にはさっそくサービスを開始した。
「転載ちゃんねる」最大の特徴は、著作権に該当しないレベルにまで書き込みの字数を絞り込んだところだ。投稿が140文字以内に制限されている「ツイッター」でも著作権があるとされていることから、弁護士とひらゆき氏が相談した結果、3文字までの書き込みならば、著作権の対象には当たらないと判断。同掲示板での書き込みは最大3文字までと定めた。投稿される図画についても、著作権に該当しないレベルにまで解像度を落とす処理を行う。
ひらゆき氏は「今回転載禁止を言い渡されたブログはいずれも『発言の捏造』『悪意ある編集』などが問題視されてきた。しかし『今北産業』すら通用しない書き込み3文字制限なら、このようなことは絶対に起こらない。書き込みに頼らないオリジナル記事になったとたん、文章力の貧困を露呈してしまった5サイトの管理人にもぜひ利用してほしい」と話している。