Kyoko Shimbun 2010.06.17 News

ブブゼラ国際コンクール、日本人が初優勝 これは嘘ニュースです

ブブゼラ
 南アフリカ共和国で行われた「第128回ブブゼラ国際音楽コンクール」で、岡山市に住む木口正平さん(31)が優勝を飾った。世界中から選ばれた若手のブブゼリストが参加する同コンクールでの日本人優勝は史上初の快挙だ。

 ブブゼラは南アフリカ共和国の伝統楽器で、ラッパの一種。虫の羽音のような不快な音を立てることで知られており、現在開会中のFIFAワールドカップの応援に使われていることから日本でも広く認知されることになった。

 また、発生する音量が非常に大きいことでも有名で、10分以上聞き続けると一時的に聴力が低下し、1時間以上にわたると一生のダメージになると指摘する科学者もいる。

 今回優勝した木口さんはブブゼラ歴1ヶ月。W杯日本×カメルーン戦0泊4日弾丸ツアーの旅行中、現地でブブゼラを購入した。カメルーン戦後、帰国の途に着くまえにブブゼラコンクールが行われていることを知り、飛び入り参加。ブブゼラの習得には、現地人でも最低7年はかかると言われるが、天性の才能を発揮して並みいる強豪を押さえ、日本人として史上初めての優勝を勝ち取った。

 審査委員長のンドゥバ氏はコンクール後の講評で「炎天下の馬糞にたかるハエの優雅さと獰猛(どうもう)さを同時に表現し、ブブゼラの持つ無限の可能性を引き出すこの類まれなる才能の出現をうれしく思う。」と激賞した。

 優勝の一報を聞いた木口さんは急きょ会見を開き、「特に何かを考えて吹いたわけではないが、うれしい。」と率直な感想を述べた。ブブゼリストとしての今後について問われると、「(ブブゼラは)意外に大きく持ち帰るには邪魔になったので、帰国する前の空港で捨てた。ブブゼラに対する思い入れなど微塵もないので、これで飯を食っていこうとか全く考えていない。」と話し、今後の活動については消極的な姿勢を見せた。

 木口さんには、コンクールを主催するマンデラ財団から優勝の盾と、副賞としてブブゼラ1年分が贈られる予定だ。

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