警察庁の自殺速報サイトがダウン これは嘘ニュースです
警察庁が全国で起きた自殺事件を一般に公開しているサイト「自殺マップ(ベータ版)」が16日午後4時ごろからつながらなくなった。警察庁では一時サービスを中断してサーバーを増強するなど対応策を取ったあと、来月上旬をめどに再開する方針だ。警察庁では昨年3月から自殺が起こった場所や状況などの情報をまとめた専用サーバーを各道府県の警察署本部に置き、これらの情報を統合した「自殺マップ」をインターネットで配信している。昨今、硫化水素を発生させたり、列車に飛び込んだりするなど、市民生活に影響を及ぼす自殺が増加傾向にあることから、これらの情報を広く提供する必要があると判断したためだ。
だが、昨今の不景気を背景にした自殺者が、特に政権交代があった昨年9月以降著しく増加しており、今年に入ってからは警察庁が想定していたデータ量を大幅に超える自殺者情報が殺到していた。
同庁情報処理室の担当者は会見の中で「この10年、自殺者は毎年3万人を超えて推移している。今年は自殺者数の減少を願って、全国1万人分の情報しか蓄積できない仕様にしていたのだが、こんなにも早くキャパオーバー(*注・許容量を超えること)してしまい本当に残念だ。」と話した。
「自殺マップ」は今月いっぱい情報提供を一時中断。来月上旬には年間800万人の自殺者数にも耐えられるよう各都道府県のサーバー容量を増やすとしているが、「これでもまだ足りないのではないか」と懸念する声も出ている。また、島根県については現状容量が十分すぎるほど余っているため、今回は増強を見送った。