Kyoko Shimbun 2025.01.07 News

七草がゆにインフレ直撃 最大「七十草がゆ」が店頭に これは嘘ニュースです

東京都港区で売られていた「七十草粥」
 一年の無病息災を願って正月の7日に食べる七草がゆがインフレの影響を受けている。都市部は最大で七十草がゆまで高騰しており、昨年来の米価高騰とあわせて庶民の懐に大きな負担となりそうだ。

 「原材料、エネルギー価格高騰、為替相場の影響のため、本年より七草がゆから十草がゆとさせていただきます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。」

 滋賀県のスーパー「エネミーマート」は6日、各店舗の七草がゆコーナーにこんな案内文を張り出した。高騰率はおよそ40%。売り場担当者は「物価高が厳しく、昨年と同じ七草水準にとどめるのは難しかった」と、苦しい胸の内を明かす。

 全国七草粥協会の調査によると、七草がゆのインフレは、物価上昇が目立ち始めた21年ごろから大都市圏を中心に進行。最も高騰している東京都港区の高級スーパーでは、昨年比180%増の七十草がゆに達した。今年は全国平均で十三・八草がゆになる見込みだという。

 さらに追い打ちをかけるのが、かゆの材料となる米価の上昇だ。「値上げするとSNSで批判され、上げ底容器の価格維持でも批判される。企業努力は限界だ」と、エネミーマートの売り場担当者は不満そうに話す。

 同社では、七草は十草への変更を余儀なくされた一方、かゆは重湯で踏みとどまった。来年以降についても、景気の動向をにらみながら水増しで対応する予定だ。

 新年から高騰に歯止めがかからない現状について、経済アナリストの坂本義太夫さんは「国の立場として、所得の少ない人は草を多く食うというような経済の原則に沿った方へ持っていきたいのではないか。七草がゆはその前哨戦という位置づけだろう」と分析する。

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