「宗谷バナナ」たわわ 猛暑の中、収穫最盛期 北海道 これは嘘ニュースです
宗谷バナナ
かつては台湾やフィリピンなど南国産が大半を占めていたバナナだが、急激な地球温暖化に伴い、栽培の北限が上昇。東北地方から北海道が最も栽培に適した地域になったことで国産化が進んだ。特に「宗谷バナナ」のブランドで知られる北海道産バナナは、日本最北端としての知名度だけでなく、糖度などの品質においても上質で人気が高い。
宗谷バナナを栽培する阿礼草さんは「温室効果ガスのおかげで、今では温室なしで育てられるようになりました」と話す。この日の宗谷岬の最高気温は37度。平年より2度ほど低かったが、それでも厳しい日差しのもと、汗ひとつかかず黙々とバナナをもぎ取っては背中の収穫かごにバナナを投げ入れていた。
2017年、米国のトランプ政権が地球温暖化対策の推進を目指したパリ協定から脱退したことや、報復関税に端を発する各国間の貿易戦争が激しさを増した結果、温室効果ガス削減を含む様々な国際的枠組みが破綻。その後の100年間で、地球の平均気温は約10度上昇し、海面も約7メートル上昇した。極地の氷が解けたためだ。
「人間はこうなることが予測できなかったのでしょうか。でも、安全でおいしい国産バナナが手ごろになったのは、地球温暖化の恩恵ですね」と阿礼草さん。
宗谷バナナは人間用のエサとして、1房100円前後で店頭に並ぶ予定。