Kyoko Shimbun 2025.07.26 News

地球の自転、急加速 湖水の宇宙流出懸念で対策室 滋賀・南おうみ市 これは嘘ニュースです

遠心力で湖水が宇宙に流出するおそれ(南おうみ市資料から)
 地球の自転速度が急激に上昇していることを受け、滋賀県南おうみ市は25日、加速に伴う遠心力の増大に備えた「遠心力対策室」を設置した。大気圏外への吹き飛ばしに備えた固定装置を市内各地に整備するほか、県民にとって命より尊い琵琶湖水の宇宙空間流出対策についても検討を行った。

 地球の自転速度は、過去10年間加速の一途をたどっている。米海軍天文台などによると、10日は通常の1日より1.36ミリ秒(1ミリ秒は千分の1秒)短く、8月5日も1.25ミリ秒短くなると予測されている。原因は不明だが、このまま加速が続いて遠心力が強まれば、地球上の物体が大気圏外に吹き飛ばされるおそれも出てきた。

 寝待月巨造市長は25日、遠心力から市民を守ることを目的とする「遠心力対策室」を設置。専門家ら有識者を招いて同日開かれた第1回対策会議では、公園や小中学校など市内600ヵ所に遠心力固定装置「AGD(Anti-Gravity Device)」を整備することを決めた。

 AGDは、ステンレス製の握り具を地面に突き刺して使う非常用固定装置。遠心力が収まるまでの間、突き刺した握り具を吊り革のようにつかんで大気圏に吹き飛ばされるのを防ぐ。市の担当者は「救命器具なので、ためらわずに使ってほしい」と呼びかける。

 また、委員を務める野井喜屋武千葉電波大教授は「琵琶湖の水が遠心力によって地球の引力圏から離脱して宇宙空間に飛び出す可能性がある」と指摘。市では「湖水飛び出し注意」の子ども型看板を50センチ間隔で湖岸に設置することを決めた。

 寝待月市長は、「遠心力による人口と湖水の流出は市にとって死活問題。地に足をつけてしっかりと進めていきたい」と、AGDを握りしめながら述べた。

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