「AI時代を生き抜く学生を」 梅成情科大、16進数表記で入試 これは嘘ニュースです
16進数で出題された梅成情報科学大の「国語」
16進数表記で出題したのは、データサイエンス学科(後期日程)の「国語」。計3問ある大問のうち、大問1では芥川龍之介の短編「芋粥」を16進数で表した文章が出題された。これらの数字と文字を4桁ごとに区切り、シフトJIS規格に沿ってデコード(変換)すると解読できる。
また、大問2では李白の漢詩「孟浩然に贈る」がQRコードで出題。解答も方眼のマークシートを塗りつぶし、QRコードで答えさせる内容だった。入試分析を行う玉虫ゼミナールによると「出典は高校初歩レベル。基礎学力とコード変換力がしっかりと身に付いていれば容易な問題」という。
同大入試広報センターは、出題意図について「人間だけの能力と考えられてきた創造性の領域にAIが進出し、『コンピューターの人間化』が急激に進んでいます。これからのAI時代を生き抜くためには、人間がAIに歩み寄る『人間のコンピューター化』が必要になると考え、コンピュータが用いる言葉で出題しました」と説明する。
情報教育の充実は、世界的な潮流でもある。日本では小学校でのプログラミング教育が始まっており、22年度から高校で必修科目となった「情報」は、25年度には国公立大学受験の必須科目になる。また英国でも、数学を18歳まで必修化することが発表された。16進数の習得やQRコードの読み書きは、現代人の素養になりつつある。
センターによると、受験者数は144名で、80名が合格。国語の合格者平均点は5.2点(100点満点)だった。なお、全問正解者が1名いたが、AIによる替え玉受験の可能性が高いとして不合格とした。