額に浮かぶ12ケタ マイナンバー焼き印サービスが人気 これは嘘ニュースです
マイナンバーが入った練切さんの額(個人情報保護のため一部モザイク加工しています)
マイナンバーを額に焼き入れるサービスを始めたのは、東京都内に住む練切男吾さん。以前は和菓子職人として、まんじゅうに焼き印を入れる工程を担当していた。
マイナンバーカードの発行が始まった2016年、12ケタもあるマイナンバーを覚えられない人やカードの紛失が続出すると練切さんは予測。10年間まんじゅうに焼き印を押し続けた経験を活かし、焼きごてで体にマイナンバーを入れるサービスを思い付き、和菓子店を退社、独立した。
最もマイナンバーが見やすくなる焼き入れ箇所を見極めるため、腕や首、腹など自分の体のいろいろな場所に焼きごてを当てて試した結果、額が最も視認性が高い場所だとわかった。「『国民総背番号制』と言われたので背中も焼いてみましたが、自分で読めませんでした」
17年3月に営業を開始してから半年間、申し込みはゼロ。その後も赤字が続いた。「早すぎたビジネスだった」と落胆していた練切さんだったが、今年春頃から突然申し込み客が殺到した。きっかけは誰かがSNSに載せた練切さんの写真だった。
「ヤバい、額にマイナンバーを入れた人が歩いてる」「額ナンバー、便利そう」
額に数字を入れて歩く練切さんの姿がネット上で話題を集め、大きな宣伝効果を上げていた。
個人情報保護の観点から、焼き入れの際は鏡写しにした数字の焼き印を使い、手鏡を通して見た本人だけが正しく確認できるよう工夫をこらした。マイナンバーは他人への目的外提供が法律で禁止されているためだ。
「セキュリティ対策は国と同レベルなので安心して利用してほしい」と、練切さんは話す。