駄菓子屋「えびせん1枚50京円」 10月値上げ、児童の懐も直撃 これは嘘ニュースです
20京円の値札がつけられた法外商店の駄菓子
「フーセンガム1コ200000000000000000(20京)円」。東京都葛飾区にある駄菓子店「法外商店」では29日夜、翌日の値上げに合わせた値札の書きかえ作業に追われた。これまで1個20兆円だったフーセンガムは、30日から20京円に値上げ。えびせんやあめ玉などの定番商品も軒並み10京~100京円になった。上げ幅は過去最大だという。60年前から同店を経営する強慾燕さんは「子どもの気持ちを考えると心苦しい。苦渋の決断」と話す。
1980年代、駄菓子店ではチョコなどが1つ数十万円前後で販売されていた。バブル景気に沸いた80年代後半、駄菓子屋のおばあさんから「はい、お釣り200万円」と言われた記憶を持つ児童も少なくない。
デフレが長く続いたバブル崩壊後は急な値上げはなかったが、デフレ脱却を唱えた第2次安倍政権が発足すると、駄菓子の単価も数十億円に上昇。その後も消費増税の影響で値上げは続き、一昨年には数兆円に達した。今年は原材料費の高騰と急激な円安進行により、ついに京の単位にまで高騰。駄菓子の平均単価はこの40年間で1兆倍近く上昇したことになる。
30日に法外商店を訪れた児童らは、急激な値上げに驚きを隠せない様子だった。算数の授業で習う「兆」から、学習範囲外の「京」に跳ね上がった値札を目の当たりにして「0が多すぎて読めない」と困惑する児童の姿も。
「昭和の頃は『ガム1個30万円』と言うと『ふざけんな』と怒鳴られていましたが、最近の子どもはいくら値上げしても文句ひとつ言わず、おとなしく従いますね」と、強慾さん。「優しいのは良いことですが、物分かりが良すぎて少し心配です」と話す。
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