Kyoko Shimbun 2022.10.01 News

駄菓子屋「えびせん1枚50京円」 10月値上げ、児童の懐も直撃 これは嘘ニュースです

20京円の値札がつけられた法外商店の駄菓子
 えびせん1枚50京円――。原材料費の高騰や円安の影響による食料品の値上げラッシュが山場となる10月を迎えた。ファストフード店が相次いで値上げを発表する中、子ども達の憩いの場である下町の駄菓子店にも大きな値上げの波が押し寄せている。

 「フーセンガム1コ200000000000000000(20京)円」。東京都葛飾区にある駄菓子店「法外商店」では29日夜、翌日の値上げに合わせた値札の書きかえ作業に追われた。これまで1個20兆円だったフーセンガムは、30日から20京円に値上げ。えびせんやあめ玉などの定番商品も軒並み10京~100京円になった。上げ幅は過去最大だという。60年前から同店を経営する強慾燕さんは「子どもの気持ちを考えると心苦しい。苦渋の決断」と話す。

 1980年代、駄菓子店ではチョコなどが1つ数十万円前後で販売されていた。バブル景気に沸いた80年代後半、駄菓子屋のおばあさんから「はい、お釣り200万円」と言われた記憶を持つ児童も少なくない。

 デフレが長く続いたバブル崩壊後は急な値上げはなかったが、デフレ脱却を唱えた第2次安倍政権が発足すると、駄菓子の単価も数十億円に上昇。その後も消費増税の影響で値上げは続き、一昨年には数兆円に達した。今年は原材料費の高騰と急激な円安進行により、ついに京の単位にまで高騰。駄菓子の平均単価はこの40年間で1兆倍近く上昇したことになる。

 30日に法外商店を訪れた児童らは、急激な値上げに驚きを隠せない様子だった。算数の授業で習う「兆」から、学習範囲外の「京」に跳ね上がった値札を目の当たりにして「0が多すぎて読めない」と困惑する児童の姿も。

 「昭和の頃は『ガム1個30万円』と言うと『ふざけんな』と怒鳴られていましたが、最近の子どもはいくら値上げしても文句ひとつ言わず、おとなしく従いますね」と、強慾さん。「優しいのは良いことですが、物分かりが良すぎて少し心配です」と話す。

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