Kyoko Shimbun 2021.07.02 News

家失ったカタツムリに仮設殻提供 支援団体 これは嘘ニュースです

家を失い、仮設殻をもらったカタツムリ
 梅雨の到来とともに、活発に動き始めたカタツムリ。しかし、不慮の事故によって、家を失うカタツムリの数が年々増加している。そんなカタツムリたちに救いの手を差し伸べようと、今年3月、カタツムリに仮設殻を支援する団体「マイマイハウス」が発足した。

 雨模様が続くこの時期、カタツムリは外出時に殻を損傷したり、失ったりすることが多い。殻を失ったカタツムリの中には、そのままナメクジとして生活を続ける者もいるが、多くは新たな住まいを求めている。マイマイハウスは、3カ月の準備期間を経て6月から支援活動を開始。仮設殻800棟以上を無償で貸し出してきた。

 提供する仮設殻はプラスチック製。本物の殻に比べて、手狭で耐久性も低いが、最低限の設備は整っている。代表の殿田さんは「新しい殻が見つかるまでの拠点として利用してもらえれば」と話す。

 アジサイの葉から転落したはずみで自宅を失ったカタツムリさんも、昨日、青い仮設殻を受け取った。「雨風をしのげる場所が戻ってきてよかったです」と、胸を撫でおろす。

 カタツムリだけでなく、ヒトの間でも、昨年から続くコロナ禍の影響で、家を失うなど生活を苦しくする人たちが増えている。遅々として支援が進まない状況に「カタツムリの方が素早く動いているだなんて」と、殿田さんはツノを立てる。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>ナメクジはカタツムリだった?

 ナメクジに貝殻つけたらカタツムリ? ナメクジが苦手だった著者。カタツムリ図鑑を作るために日本中のカタツムリの写真の撮影を続ける中で、体のわりに殻が小さくてナメクジっぽいカタツムリに出会います。そしてナメクジに興味を持ち始めました。そんな著者が出会ってきた日本各地の色々なカタツムリを紹介します。ナメクジとカタツムリの貝殻をめぐる不思議を感じてくださいね。

社主ピックアップ

社会

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ