テレワーク用に独房貸し出し 東京・小伝馬拘置所 これは嘘ニュースです
小伝馬拘置所の単独室
貸し出される単独室は広さ約4畳でトイレを備える。朝昼夕の3食付きで、連泊で利用する場合は刑務官が起床から就寝まで1秒の遅れもなくスケジュール管理してくれる。また、氏名ではなく番号で呼ぶ無料のオプションサービスもあり、プライバシーへの配慮も万全だ。「自己管理がおろそかになりがちな在宅勤務より仕事がはかどる」と利用者からの評判も高い。
コロナ禍によって出控えムードが高まった影響で、来場者が激減したテーマパークの中には、休暇とリモートワークを同時に楽しめる「ワーケーション」を提供する施設が増えつつあるが、小伝馬拘置所が単独室貸し出しに踏み切ったのも同様の背景がある。
今年は外出自粛によって、空き巣などの犯罪件数が減ったことから、拘置所の入居率が低下。このまま犯罪発生率が低迷すれば、拘置所の統合や廃止を余儀なくされる。刑法改正と厳罰化によって刑法犯を増やして入居率を上げる方法も検討したが、当面はリモートワーク用に貸し出して、入居実績を増やすことで現在の規模を維持する方向に落ち着いた。「豪腕経営、コストカッターで知られたあの元会長も100日以上滞在したほど。ビジネスパーソンにはうってつけの作業環境です」と担当者は胸を張る。
3日前から単独室を利用しているシステムエンジニアの男性(25)は「規則正しい生活と栄養管理された食事のおかげで、会社に通っていたときよりむしろ健康的に仕事ができています。拘置所にいる方が人間らしい生活ができるとは意外でした」と満足そうだった。