Kyoko Shimbun 2025.09.24 News

クッキー「パクパクサバイバル」自主回収 袋内で食物連鎖 これは嘘ニュースです

ウサギクッキー飲み込んだライオンクッキー
 菓子メーカーの亀山製菓(大阪府)は23日、同社が販売するクッキー菓子「パクパクサバイバル」5万袋を自主回収すると発表した。「品質管理において想定外があった」と説明している。同製品には「クッキーが1つしか入っていない」という指摘が消費者から相次いでいた。

 「パクパクサバイバル」は、シマウマやライオンなど10種類の野生動物をかたどった子ども向けクッキー菓子。「子どもに味の良し悪しはわからない」として、原材料の徹底的なコストダウンを図り、1袋(60グラム)10円を実現。戦略的価格破壊が功を奏し、24年12月の発売以降、話題を集めていた。

 しかし今年8月以降、消費者から「中にワニが1つしか入っていない」「ライオンだけ極端に大きい」など内容量についての指摘が急増。袋内に残ったクッキーのほとんどが大型肉食動物だったことから、同社では強い動物クッキーが弱い動物クッキーを捕食する食物連鎖が起こったとみている。

 社内調査の結果、指摘のあったパッケージのほとんどが初期ロットだったこともわかった。出荷時点では袋内のクッキーが共存していたが、時間が経過するにつれ、飢えた強いビスケットが弱いビスケットを捕食して生き残る蠱毒(こどく)のような現象が確認できたという。

 同社では出荷した5万個の自主回収を決めたが、「安全性自体に問題はない」と説明している。

 また、袋内捕食対策として、来月以降の出荷分から新たにヒト型クッキーを投入する。担当者は「理性と知恵を持ったヒトは、混乱から秩序を生み出せる唯一の動物。袋内を平和をもたらしてくれるはず」と期待を寄せる。

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