Kyoko Shimbun 2020.06.02 News

玉虫ゼミの授業アプリ、緊急メンテで「詫び授業」配布 不満の声も  これは嘘ニュースです

玉虫ゼミナールのオンライン授業アプリ「スタディボール」
 スマートフォンで受講できるオンライン授業アプリ「スタディボール」が、約30日間接続障害で使用できなかったお詫びとして、運営元の中堅予備校・玉虫ゼミナールが配布した「詫び授業」に一部の利用者から不満の声があがっている。

 同社によると、5月1日午後4時ごろから断続的に授業が見られない状態に陥り、その後まもなく緊急メンテナンス状態に。約30日後の31日午後4時過ぎにようやく復旧したが、原因は現在調査中としている。

 スタディボールは、玉虫ゼミが自宅学習用として、4月から配信を開始した中高生対象のオンライン授業アプリ。配信される授業は基本無料で受講できるが、「プレミアム授業」と呼ばれる質の高い授業は「タマムシジェム」というポイントを消費する「授業ガチャ」から購入して受講する仕組みになっている。タマムシジェムはアプリ起動時にログインボーナスとして入手するか、アプリ内で購入する。

 プレミアム授業の中身はランダムに決まるため、目当ての授業が出るまで何度も授業ガチャを回さなければならない。また、受講生のニーズが高い授業ほど入手確率が低く、「SSR授業」と呼ばれる実力派講師の授業では数万分の1になるいう。

 学習アプリにあるまじき射幸性の高さから、配信直後から中高生の高い関心を集め、1カ月で200万ダウンロードを記録。SNS上では、プレミアム授業「SSR英語長文読解(前編)」を手に入れるために、大学への進学費用全額をタマムシジェムにつぎ込んだという書き込みも見られる。

 今回の緊急メンテナンスが約1カ月と長期にわたったことから、お詫びとしてタマムシジェムを無料で配る「詫び授業」を求める声が利用者の間から高まった。同社では要望にこたえて「詫び授業」を配布したが、実際に配られたのはタマムシジェムではなく、遅刻やカンニングなど試験会場で起こしたトラブルへの謝り方を教える授業動画「試験会場での謝罪(入門編)」。現在、同社への批判が殺到して「炎上」している状態だ。

 「違う、そうじゃない」と、スタディボールを利用する高校2年生の男子生徒は対応に憤慨する。

 「新しい授業が手に入らなかったので、自宅待機中は手持ちの動画を何度も繰り返し見て勉強するしかありませんでした。お詫びのタマムシジェムでSSR授業を手に入れて、もっと実力を高めたかったのに」と、残念そうに話す男子生徒の授業一覧画面には「マークシートの塗り方(入門編)」「第六感で解く数学」などの下位授業が重複して並んでいた。

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