Kyoko Shimbun 2018.08.30 News

夏休みの宿題、有料免除 収益は奨学金に マキャベリ中 これは嘘ニュースです

夏休み宿題免除制度
 私立マキャベリ高等学校中学部(東京都八王子市)が今年から打ち出した「夏休み宿題免除制度」が議論を呼んでいる。宿題を免除する代わりに費用を徴収し、得た収益を優秀な生徒への奨学金や施設費に充てる仕組みに、専門家と保護者との間で意見は真っ二つだ。

 「国を背負うリーダー作り」を校是に掲げるマキャベリ中は、数多くの官僚や政治家を輩出する全国有数の進学校として知られる。

 そんな同校の高い進学率を支えるのは「毎日40時間かけないと終われない」とも形容される大量の宿題だ。毎週1千枚に及ぶ膨大なプリントの量から、長年生徒の間で「死行DIE(しゆくだい)」とまで呼ばれてきた過酷な課題で知られる同校だけに、「夏休み宿題免除制度」の発表は教育関係者を驚かせた。

 制度は全8科目の宿題について、各科目ごとに決められた免除費を支払えば「提出済み」扱いとする内容。免除費は基本的に1科目30万円だが、自由研究や工作など手間のかかる科目ほど高く、読書感想文を含む国語の免除費は最高額の180万円にのぼる。

 富裕層が多い同校だが、広報課によると、7月下旬時点での申請者はゼロ。しかし、8月のお盆明けごろから免除申請が急激に増え始め、29日時点での収益金は7千万円を突破した。始業式に向けてさらに増える見込みだという。

 免除制度を導入した目的について、広報課では「外部の代行業者を利用して、お金とリスクをかけさせるより、公認制度として内製化した方が、本校の教育に有効活用できると考えた」と説明する。集まった収益金は、優秀な生徒の授業料を免除する奨学金の原資に充てるほか、通学バスの自動運転化や黒板消しクリーナーの静音化など設備の充実に使う予定だ。

 教育関係者からは「何でもお金で解決する悪い癖がつく」との批判が起こる一方、保護者の間では「『時間をお金で買う』は大人の常識だ」と容認する空気が大半を占めているという。導入発表直後に行われた保護者会に出席したある母親は「最初は『優秀な生徒が集まって設備が充実しても、全体的な学力が下がるのではないか』と反対する親御さんもいました」と話す。

 「でも、続けて『宿題は良くても、進学はお金で解決できないですよね』と語気を強めた瞬間、みんな何かに気付いて、そのまま静かになりました」

 「国を背負うリーダー作り」を校是に掲げるマキャベリ中は、数多くの官僚や政治家を輩出する全国有数の進学校として知られる。

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