強盗防ぐ「犯罪帽子」 目出し帽改良、大阪の発明家が考案 これは嘘ニュースです
目出し帽を改良した「犯罪帽子」
発明家の戸増英二さん(68)が考案した「強盗帽子」は、目出し帽の目と口の部分を黒布で覆い隠した帽子。強盗犯の多くが、人相を隠すために目出し帽を使っていることに着目した戸増さんは「目と口をあらかじめふさいでおけば、強盗しにくくなるのではないか」と考えた。
今年5月、市販の目出し帽の目と口をふさいだ試作品を製作。自ら試作品を被り、強盗役としてコンビニやスーパーの防犯訓練に参加したところ、視界が遮られて逃げることができず、その場で御用。「全戦全敗」という高い実用性が確認された。
高い防犯効果に注目した地元東大阪市の衣料品メーカーが8月、戸増さんから製造販売権を独占で獲得。市販品は生地の柔らかさや通気性など材質にもこだわった。11月の全国発売に向けて、現在製造に取りかかっている。
帽子会社を40年勤め上げた戸増さんは、定年後も帽子を使った発明に取り組んできた。過去には帽子全面を曲げても割れないフレキシブル液晶で覆って世界中の野球チーム全てのデザインを表示できるようにした野球帽「カメレオン」を開発したが、製造コストや球団とのライセンス料の問題で市販には至らなかった。今回の「犯罪帽子」が初めての商品化となる。
目出し帽は強盗だけでなく、イスラム過激派などテロリストも好んで使うことから、テロ対策に使えるかどうか米国防総省から問い合わせもあったという。
「この帽子で強盗やテロを未然に防止して、世界平和に貢献したいですね」。戸増さんの夢は膨らむばかりだ。