「900円引き酢豚」で御用 背後に値引きシール偽造団か これは嘘ニュースです
工場から見つかった偽の高額値引きシール
府警によると、30日午後6時20分ごろ、大正区のスーパー「スーパー出玉大正店」を訪れた男が、値引きシールを貼った酢豚(148円相当)をレジに持ち込んだ。担当者が値引き処理を行ったところ、エラー表示が出たことから、偽シールであることが発覚。通報で駆け付けた署員が、まもなく男を詐欺の疑いで現行犯逮捕した。酢豚には「奉仕品 900円引き」のシールが貼られていた。
男は調べに対し「ただで酢豚が食べられるだけでなく、その上752円もらえると思った」と供述しているという。またこの前日にも、市内の中古車販売店で「本日限り99割引」の偽シールを貼ったランボルギーニを購入しようとして断られていたことも分かった。
シールの入手経路について、「福島区の印刷工場で100枚・1万円で買った」という男の供述に基づき、翌31日、捜査員が捜索に入ったところ、無人の工場内から印刷機と数千枚の偽値引きシールが見つかった。
偽シールの中には一般的な「10円引き」「3割引」のほかに、「10万円引き」「800%引き」など高額のものも含まれていた。また押収したパソコンからは、1億円を上回るさらに高額のシールデータも見つかっている。製造規模や精巧さから、府警では背後に大規模な偽シール製造団が関わっていると見て、慎重に捜査を進めている。
今のところ、高額シールが使われたとの情報は入っておらず、市中に出回った可能性は極めて低い。万が一出回っていれば、物を買えば買うほど所持金が増える事態に発展していただけに、「そんな異常経済があってはならない」と日銀関係者らは皆一様に安堵している。