Kyoko Shimbun 2015.04.15 News

首輪、フリスビー、犬食い… 犬の体験施設人気 これは嘘ニュースです

 楽しみながら職業体験ができるテーマパークが人気の昨今、「犬になりきる動物体験」をテーマに3月オープンした施設が想定外の人気を集めている。

 滋賀県守山市の琵琶湖畔に開園した「わんわんキングダム」は、「身も心も犬になりきる」日本初の動物体験型娯楽施設。子どもを持つ動物好き家族を来客のターゲットにした。来場者は入場料1500円を支払うと、入り口で渡される犬柄のつなぎ衣装と首輪を身に着けて施設内をめぐる。

 館内では「ブリーダー」と呼ばれる女性係員が「桃太郎」や「花咲かじいさん」をアニメで紹介。人と犬が互いにきずなを強め合ってきた歴史を学ぶことができる。また追加料金を支払えばブリーダーとのフリスビーキャッチ、「お手」「3回回ってワン」などの芸披露、首輪を引っ張られながらの散歩、犬のエサ用容器に入れたスナック菓子を手を使わずに食べる「犬食い」など犬顔負けの本格的レクリエーションも体験可能だ。

 わんわんキングダムの高倉太郎館長は施設のコンセプトについて「人類と犬の信頼関係は文明の進歩とともにあった。飼う・飼われるではなく、パートナーとしての目線から見ることで、いっそう理解が深まるのではないか」と語る。また昨年開かれた体験会では「犬扱いを受けた子どもの多くが従順になった。高い教育効果も期待できる」と話していた。

 だが、高倉館長の狙いとは裏腹に「子どもに首輪をつけるのは行き過ぎではないか」という保護者からの批判が多く、客足は急激に鈍化。それと入れ替わるようにしてネットでの評判を聞きつけた40~50代の中高年男性が近隣府県から詰めかけるようになった。現在は来場者の9割を中高年が占めており、チケット予約も5週間待ちという「想定外」の大盛況だ。

 わんわんキングダムの運営会社は14日、中高年に的を絞った家畜体験施設「ブーブーキングダム」を「わんわんキングダム」横に建設することを急きょ決定した。

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