Kyoko Shimbun 2025.10.23 News

海岸に白玉ずらり マシュマロ作りが最盛期 北海道・富良谷茶町 これは嘘ニュースです

海岸で天日干しにされるマシュマロ(鱒麻呂)
 31日のハロウィンを前に、北海道・富良谷茶町でマシュマロ作りがピークを迎えている。マスの浮き袋を天日干しにして作るマシュマロは、「鱒麻呂(ますまろ)」とも呼ばれ、海岸には天日干しされた真っ白なマシュマロがずらりと並ぶ。秋風に乗って漂う甘い香りは地域の風物詩だ。

 魚の浮き袋を原料とするマシュマロは、16世紀に南蛮貿易を通じてポルトガルから入ってきた保存食が起源。日本ではマスの浮き袋を使った珍味「鱒麻呂(ますまろ)」として戦国大名らに珍重され、砂糖が普及した江戸期以降は庶民の甘味として独自に発展した。現在の姿になったのは、洋菓子文化の影響を受けた明治以降のことだ。

 江戸時代から伝統的な天日干し製法を続ける富良谷茶産のマシュマロは世界的にも評価が高い。ハロウィンが近づくと世界各国から注文が急増し、9月から10月にかけて生産のピークを迎える。

 漁師から仕入れたマスの浮き袋を数日間天日にさらして、自然発酵させることで、タンパク質が発泡して膨らみ、マシュマロ独特のふわりとした弾力を生み出す。製造工程は昔から変わらないが、近年は中にチョコレートやジャムを注入するなど、さまざまな味が楽しめるようになった。専用の細い管を使って中身を均一に注入する工程は、熟練の鱒麻呂職人にしかできない技だという。

 安価な輸入品との競合や少子化、「トリック・オア・トリート」がコンプライアンス面で問題視されるなどマシュマロ需要が減少する中、「ひとりキャンプ」ブームに乗っかった焼きマシュマロや、浮き袋を干すところから始める本格的な鱒麻呂作り体験など振興策が奏功し、同町のマシュマロ生産量は前年比1割増の見通し。

 同町でマシュマロ作りを60年続ける摩周丸源太郎さん(75)は「今年のマスは大ぶりで脂ののりも最高。例年より一回り大きなマシュマロを多くの人に味わってほしい」と話した。

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