Kyoko Shimbun 2014.12.02 News

ゆるキャラ集まれ! 寒中水泳大会開催 福島・猪苗代 これは嘘ニュースです

会場になった猪苗代湖・上戸浜
 「ゆるキャラ」と呼ばれる全国のご当地キャラクターが水泳で争う「ゆるキャラ寒中水泳大会2014」が1日、福島県猪苗代町の猪苗代湖で開かれた。ゆるキャラたちは競泳、シンクロなど、それぞれの個性を発揮しながら観衆を沸かせていた。

 大会は平日にもかかわらず、特に活動予定もない有象無象のゆるキャラ318体が参加。くまモンやぐんまちゃんを送り出したことでも知られる「ゆるキャラグランプリ」で全く注目されなかったゆるキャラだけでなく、大会規定に抵触したためエントリーすら拒否されたいわくつきのゆるキャラも多数登場した。

 競技は猪苗代湖東岸の上戸浜から対岸の中田浜までを泳ぎ切る遠泳からスタート。エントリーした48体のゆるキャラは次々と氷の浮かぶ湖に飛び込んでいった。

 この日の水温は9度と「寒中水泳」と呼ぶにはやや高めだったこともあり、予想以上に粘るゆるキャラが続出。開始5分後には滋賀県のマスコット「野洲のおっさん」が最後の1体として泳ぎ続けたが、岸から20メートル付近で息絶え、そのまま湖の藻屑と消えた。

 次に行われた都道府県対抗のシンクロナイズドスイミングでは、多くのゆるキャラが沈んだまま浮かび上がってこない、または体の一部だけが浮かび上がってしまう「ポロリ」なハプニングが相次いだ。一糸乱れぬ美しさはなかったが、氷とともに湖面に漂う無数の頭部や脚部からはシュールリアリズム的な美しさが感じられた。

 競技として成立しないものが大半だったものの、大会は予定通り正午に無事終了。金魚鉢をかたどった奈良県大和郡山市の非公認ゆるキャラ「きんぎょん」が優勝を勝ち取った。

 閉会式に登壇したきんぎょんだが、優勝のあいさつ中、頭部の鉢にたまっていた水によって収れん火災が発生。大会ゲストとして参加していた「あたまがふくしまちゃん」の119番通報で駆けつけた消防が懸命の消火活動を行ったが、会場は全焼した。

 運営委員会は「撤収の手間が省けてよかった」と話している。

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 ひとりじゃないよ、いつだって。子どもに伝えたい、思いやりと、助け合いの大切さ。ふくしまのことが大好きなはずかしがり屋の女の子。みんなと仲よくなるためによろこぶことをしてみると…。

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