Kyoko Shimbun 2014.10.27 News

枝保良地区、風評で地名変更 滋賀・大津 これは嘘ニュースです

大津市枝保良地区
 西アフリカを中心に世界的に感染が拡大しているエボラ出血熱について、滋賀県大津市枝保良(えぼら)地区が、人が寄り付かなくなったことを理由に11月1日からの地名変更に踏み切った。鎌倉時代以降700年以上続いた歴史ある地名が幕を閉じる。

 大津市北部和邇(わに)近くにある枝保良は琵琶湖に面する広さ2.3平方キロメートルほどの小規模な集落。土地のほとんどを田んぼが占め、その間に十数軒の家屋が点在している。郷土史研究で知られる坂本義太夫さんによると「枝保良」の地名が初めて文献に登場したのは鎌倉時代後期。地域のシンボルとして現在も立っている一本松の枝ぶりが見事であったことからその名がついたという。

 だが、エボラ出血熱についての報道が過熱して以降、市には「名前が不吉だ」といった苦情が数件寄せられたほか、地区を迂回する住民も出始めた。また同地区から通う児童・生徒への嫌がらせも発覚したことから、市と地域住民で対応を話し合った結果、枝保良の名称を変更することでまとまった。

 「いつまでも明るい印象が残る、夢が感じられるような滋賀県らしい名前にしたい」という地域住民の意向を踏まえ、市では新地区名を「フォーエバーハッピードリームレイクサイド」と決定。11月1日の変更に向け、現在住所変更などの行政手続きに入っている。

 今年県内での地名変更は9月の湖南市レイクサウス・リバティフロンティア(旧・田具(でんぐ)地区)に次いで2例目。

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 地震・津波・火山・台風・雪・土砂災害…地球上最も災害の多い島国でいつ襲いくるともしれぬ過酷な自然と向き合い、そして被災した我々の祖先はその土地土地に「ここは危ない」というメッセージを地名として付けてきた。現在もその古い地名の分析が次の災害の予想・対策につながる。

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