Kyoko Shimbun 2013.04.08 News

北朝鮮、一方的に「戦争勝利」を宣言 挑発ライン越える これは嘘ニュースです

昇龍拳出ねえな
 北朝鮮は8日午前、「日米韓三国、および国連軍を殲滅(せんめつ)させ、戦争に勝利した」と宣言した。北朝鮮は先月、休戦協定の白紙化を宣言して以来、連日挑発をエスカレートさせてきたが、挑発の語彙が尽きたため、一気に勝利宣言まで駒を進めた可能性が高い。

 国営テレビ「朝鮮人民通信」が8日深夜、軍最高司令部の声明として複数回にわたって伝えた。

 午前1時30分に放送された第一報では「軍最高司令部は、先ほど日米韓に向け、ついにその無慈悲な鉄槌を下した」と報道、またその30分後、「わが革命武力の容赦ない火力攻撃により、全ての都市を焦土化させたことをグーグルアースで確認した」と伝えた。

 さらにその後「日米韓の指導者どもと国連事務総長が連名で無条件降伏を申し出た」「わが国の正義を世界に知らしめた」として、午前2時43分、一方的に第2次朝鮮戦争の勝利を宣言した。

 これを受け、防衛省は午前3時急きょ会見を開き、「戦闘を準備している動きは継続的に見られるものの、ミサイル発射などの具体的な軍事行動を取った形跡は確認されていない」として、北朝鮮側の報道を否定。またほぼ同時刻に韓国、米国も報道を否定する会見を行った。

 唐突とも言える、この不可解な勝利宣言については、次のような事情もある。

 勝利宣言の前日に当たる7日夜、朝鮮人民通信は、軍司令部の声明として「精密な核攻撃でソウルだけでなくワシントンも火の海にする」と発表。これが3月6日の声明と全く同じものであったことから、新しいフレーズを待ちわびる挑発マニアを落胆させることとなった。日韓のネット上でも「ついに燃料切れ」「ないわー」などのコメントが相次いだ。

 北朝鮮事情についてやけに詳しいNHKの塚本氏は「煽り耐性(【用語解説】参照)のない、偉大なる金正恩第1書記が、これらの書き込みに腹を立て、勝利宣言まで一気に進めるよう指示したのではないか」と話す。

 ネットの要求にこたえる形で、勝利宣言を発した北朝鮮軍だが、ある挑発マニアの日本人男性(21)は「あれほど多くの語彙を散りばめられるほど挑発声明に長けた北朝鮮だが、戦争に勝った経験がないからか、戦争突入以降の声明にはキレがない」と、少し残念そうなそぶりを見せた。

【用語解説】:煽り耐性(あおりたいせい)
 ネット上で、自分に対する挑発的な文章(煽り)に対して、どれほど我慢できるかを示す能力。この能力が低いユーザーは一言一言に激高しやすい。またその耐性のなさをネタにして、さらに煽られることも多く、最終的には怒り狂ってPCを窓から投げ捨てる行為にまで及ぶこともある。本紙社主もしばしば煽りコメントをぶつけられるが、その際はふとんにもぐり、枕を涙で濡らして我慢している。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>挑発としての文学史

 従来、文学と芸術の歴史とは作家と作品の歴史であるとされてきた。このような見方に対して、著者は、作品の生命は作品そのもののなかにあるのではなく、その時代・環境に生きる読者による作品の現実化・再生にこそあると問題を提起し、「受容の歴史」の重要性を説く。

社主ピックアップ

国際

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ