ポンジ経済学賞、最有力候補に「0570」 惜しくも受賞至らず これは嘘ニュースです
案内振り分けサービス「0570」
ポンジ経済学賞選考委員会があるスウェーデンの地元紙「ファルスカニューヘテル」紙が伝えた。
「0570」は、ガイダンス音声によって問い合わせの案内先を振り分けるサービス。受益者負担の観点から利用者が利用料を負担するのが特徴で、人件費節減やオペレーターへのカスタマーハラスメント(カスハラ)対策の観点から、近年企業や行政の相談窓口として利用が増加している。携帯電話からかけた場合、20秒ごとに11円かかる高い利用料が抑止力となり、採用企業や行政窓口では問い合わせ件数が大幅に減ったという。
同紙によると、3月に「フラストレーション収益化モデルの構築者」として、円谷さんの授賞を推す意見が国内外からあり、選考委員の間からも「消費者の不満や憎悪に比例して収益が高まる仕組みは従来の経済理論で説明できない」と、その画期性を高く評価する声が相次いだという。
委員会では10月、授賞の内諾を得るため円谷さんに電話をかけたが、自動音声が対応。音声案内に「授賞に関するお問い合わせ」に対応する番号がなく、また「その他のお問い合わせ」を選んだ後も「ただいま混み合っております」というアナウンスとエーデルワイスのBGMが8時間以上続いたため、打診を断念した。また利用料が2万2千クローナ(約30万円)と想定外に高額だったことから、「二度と彼には打診しない」と立腹する委員もいたという。
今年のポンジ経済学賞は「運動コストが1ペニー(約2円)より安く済む1ペニー硬貨の拾い方」を考案した英オックスブリッジ大学のスカモード・ギドゥユ教授が受賞。詳細は不明だが、賞金2万クローナ(約27万円)の贈呈は見送られた。
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<BOOK>長電話
『長電話』は、1984年に坂本龍一主宰の出版社《本本堂》から最初に出版された、 作曲家・ピアニストの高橋悠治と坂本龍一の対話を収録した一冊です。長電話で語られる内容は音楽や芸術の枠を超え、多岐に渡り、二人の軽妙な会話から飛び出す言葉の数々は大きな示唆に富むものでした。事実、この本は“長電話“という手法も含め、多くのアーティストに影響を与えることとなり、絶版である今では幻の名著と呼ばれるに至っています。