エジプトでミイラ取りのミイラ発見 千葉電波大ら合同チーム これは嘘ニュースです
ミイラ取りのミイラが見つかったカズブ遺跡(エジプト)
遺跡は約3千年前に造られた都市跡と見られる。千葉電波大は4月から、米プロンストン大学と合同で遺跡の未調査区域を発掘。8月、地下100メートルまで傾斜する横穴を発見した。最奥部には高位の人物を埋葬する棺を収めた玄室があるとみられるが、横穴は直径約70センチと狭く、傾斜角も大きいため、10日から千葉電波大の瀬戸掘巣教授が単独で内部調査に入っていた。
11日、瀬戸教授は地下27メートル付近で横たわった状態のミイラを発見。送られてきた画像データを解析したところ、ミイラが握るナイフの形状から14世紀ごろのベネチア商人と断定できたという。
ヨーロッパでは古くからミイラが薬として重宝されており、貴族はミイラを削るなどして服用していた。日本でも江戸時代に万病に効く薬として輸入、服用されていた記録がある。今回見つかった商人のミイラは、遺跡の盗掘を試みたものの、何らかの事故で遺跡内に閉じ込められ、そのまま干からびたとみられる。
共同研究者でプロンストン大のジョン・ドウ教授は「発掘作業中、瀬戸氏から『日本には<ミイラ取りがミイラになる>ということわざがある』と、耳にタコができるほど聞かされていたが、まさか事実を伝えていたとは」と驚く。
なお、カズブ遺跡では先週から続く異例の大雨で大規模な土砂崩れが発生。瀬戸教授が入った横穴も埋没し、12日に送られてきた「ミイラ取りのミイラを持って帰る」のメッセージを最後に連絡が途絶えている。国から支給された研究予算が尽きたため、捜索は3年後まで再開されない見込み。