Kyoko Shimbun 2023.06.16 News

黄花鮮やか 樹齢700年のブロッコリー初開花 フランス これは嘘ニュースです

花を咲かせたヴェルデュール村のブロッコリー
 仏南部・ヴェルデュール村で14日、推定樹齢700年のブロッコリーが初めて開花し、話題を集めている。一年草のブロッコリーが大木に育って花を咲かせた例はこれまでなく、研究者も関心を寄せている。

 ブロッコリーの木は高さ約40メートル、幹の直径は約12メートル。今月上旬、巨木の撮影に来ていた著名ユーチューバーが、枝の先端に黄色いつぼみを発見。動画を配信したことから、国内の注目が一斉に集まった。

 14日午前8時ごろ、見物客や生中継を行う複数の現地メディアが見守る中、ブロッコリーのつぼみが一斉にほころび始め、黄色い花を咲かせた。枝は黄色く覆われ、周囲には甘い香りが広がった。「神の奇跡だ」と涙を流しながら、神に祈りを捧げるジャック・ブロッシュ村長の姿もあった。

 言い伝えによると、1350年、イタリア人修道士ブロッコルス・サクルムが村を訪問。黒死病(ペスト)と飢饉に苦しむ住民を救うため、ブロッコリーを栽培するよう勧めたという。ブロッコリーはよく育ち、村民の命を救ったが、その代償としてサクルムは神によってブロッコリーに姿を変えられ、大木に育ったとされる。「ブロッコリー」の名前は、このブロッコルスの逸話に由来する。

 ヴェルデュール村のブロッコリーだけが大木に成長した理由について、専門家の間では気候や土壌、遺伝子の突然変異、植物ホルモンなど様々な説が挙がっている。だが、神聖なシンボルとして村が科学調査を拒んでおり、決定的な要因は不明のままだ。

 今回の開花を受け、仏文化庁はヴェルデュール村のブロッコリーを世界遺産に登録するよう、ユネスコ(国連教育科学文化機関)に働きかけると発表した。一方、村は著名ユーチューバーの提案に同調し、村おこし動画「巨大ブロッコリー丸々ゆでてみた」を近日中に配信する予定だ。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

社主ピックアップ

国際

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ