Kyoko Shimbun 2013.01.18 News

いよいよ明日、予備校講師が語るセンター試験攻略法 これは嘘ニュースです

 平成25年度大学入試センター試験まであと1日。「いざ本番になったら緊張してしまうかも…」と不安になってしまう受験生も多いはず。そこで今回は全国でも珍しい、センター試験で高得点を取ることだけに的を絞ったマークシート式試験専門予備校「玉虫ゼミナール草津校」で講師を務める矢橋渚さん(32)に話を聞いた。

 ――いよいよセンター試験直前ですが、普段はどのような授業を行っているのでしょうか。

 本校では、センター試験や私大などが採用するマークシート式考査だけに焦点を絞って指導しています。具体的にはセンターや各大学ごとの過去問を参照しながら、それぞれに特有の「傾向」を探り、志望校に応じた授業を行っています。また本校では、文系理系の壁も取り払っているのも特徴です。

 ――「壁を取り払う」とはどういうことでしょうか。

 マークシート式試験の大きな特徴は、文理問わず全ての教科が「マークシート」というフォーマット(形式)にのっとっているところです。つまり、英語の発音問題であっても、国語の心情読み取りであっても、問題の内容にかかわらず、最終的には数字の選択に帰結するわけです。つまり、何より大事なのは問題文ではなく解答番号。なので、わざわざ時間をかけて問題文を読まなくても、それぞれ教科ごとの解答番号の傾向さえつかめれば、文系の生徒が未履修の物理で高得点をあげることも可能になるということです。

 ――つまり、正答番号の確率だけを頼りにして問題を解いていくわけですね。

 そういうことになりますね。単純な確率計算ではだいたい20%から25%程度しか得点できないと思われがちですが、実は試験ごとに特有の偏りがあるのです。例えば、昨年開校した愛知県立常滑女子短大の場合、英語の第1問は100%の確率で「3」、第2問も100%「4」でした。おそらく今年も同様の傾向が続くでしょう。

 ――今年のセンター試験については、どのように分析されていますか。

 教科ごとに異なりますが、最も受験者数の多い英語の場合、共通一次時代にまでさかのぼって分析すると、第1問目は「1」が24%、「2」が22%、「3」が29%、「4」が25%となっています。

 「何だ、ほとんど変わらないじゃないか」と思うかもしれませんが、実は西暦が素数の年の場合、解答「2」である確率が一気に96%にまで上がります。このようにして、試験と重なるさまざまな外部要素と連関させていくことで、解答の確率を上げていくのが本校独自のセンター対策です。申し訳ないですが、これ以上については企業秘密にさせてください。

 ――他にはどのような指導をされていますか。

 マークシートの塗り方ですね。本校では偏差値30台から70台まで幅広い生徒が受講していますが、「偏差値と塗りの丁寧さには相関関係がある」ということが分かっています。下の資料をご覧ください。





 これはある男子生徒のマークシートです。上が入学時のもので、当時彼の偏差値は21でしたが、下にあるように最近やっと「該当する番号を塗る」ことが理解できるようになりました。中途半端に塗ってしまうなど、まだ完璧ではありませんが、これから成長する余地は十分にあります。もう1つご覧ください。



 これは本校の模試で昨年ずっとトップだった女子生徒のマークです。塗りの形、濃さともに申し分なく大変優れています。まるで芸術品のような出来栄えです。彼女は現在3浪中ですが、最近は正答を得ることよりも、美しく官能的な塗りを目指すことに重点を置いて、日々猛勉強に励んでいます。

 ――最後に、センター受験を控えた読者に一言お願いします。

 「センターは塗りに始まり、塗りに終わる」という本校のモットーは、受講生だけでなく、全ての受験生にとって大事なことです。志望校に落ちて浪人が決まったら、ぜひ本校までお越しください。一緒に「究極のマークシート作り」を目指してがんばりましょう。みなさんの不合格を首を長くして待っています。

 ――ありがとうございました。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<GOODS>金の合格五角鉛筆 60本セット

 受験シーズンに最適な鉛筆のセット販売です。ばらしてクリスマス会や子供会などの景品としてもお奨めの一品です。金色に輝く鉛筆に【合格祈願】の文字が入っています。この鉛筆で勉強すれば合格するかも。色・柄は選べませんが、そのぶんお得なセットでの販売となります。

社主ピックアップ

社会

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ