Kyoko Shimbun 2013.01.07 News

書き初め展、最優秀はネット盗作 小2受賞取り消し これは嘘ニュースです

盗作が発覚した小2女児の作品
 財団法人日本書道連合会が主催する「第86回全国書き初め展」で最優秀賞に選出された小2児童の作品が、インターネットに出回っている他人の作品をプリンターで印刷したものであったことが判明、5日付で受賞が取り消されていたことが本紙の取材でわかった。インターネットを使った書道の盗作が明らかになったのは全国でも初めて。

 渋谷区にあるさわやか区民センターで4日から行われている書き初め展の来館者からの指摘で明らかになった。関係者によると、盗作の指摘があったのは、最優秀作品賞を受賞した世田谷区内の小学校に通う2年生女児の作品(写真)。

 半紙の下部中央に小さく「2」と読める字が書かれていたことから、女児の家族に確認を取ったところ、プリンターを使って印刷をした際、ページ番号もそのまま一緒に印字したものであったと認めた。

 調査によると、盗作の準備は女児の父親が担当。インターネットで見つけた作品をダウンロードし、そのまま半紙に印刷した。印刷の際には、黒インクの代わりに墨汁を使用するなど、発覚しないための工作も行ったという。

 同様の盗作がないか確認作業を進めたところ、展示されている優秀作87点のうち、この女児の作品も含めた86点がインターネットからの剽窃(ひょうせつ)であることが判明。翌5日にはこれらの作品全ての受賞を取り消すとともに、唯一オリジナルであることが確認できた86歳男性の全身魚拓に最優秀賞、文部科学大臣賞、特別奨励賞など全ての賞をまとめて与える決定を下した。

 昨今、大学生のレポートや卒業論文など、インターネットを使った文章の盗作は後を絶たないが、今後は書道などの芸術作品でも同様の盗作が広がる恐れがある。盗作に詳しい京都大学芸術学部の坂本義太夫教授(パスティーシュ論)は「オマージュで、済むと思うな、創作者」と七五調でコメントした。

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