浦島氏、老化の慰謝料求め竜宮城を提訴 これは嘘ニュースです
「亀にだまされない」の教訓を今に伝える浦島太郎像
訴状によると、浦島さんは1408年8月、沖縄かりゆしビーチを散歩中、子どもたちにいじめられている亀を発見。子どもたちから亀を助けたところ、亀からお礼として海底内リゾート施設「竜宮城」に案内された。浦島さんは、その後3日間にわたって城内で鯛やヒラメの舞い踊りや豪華な食事など、歓待を受けたという。
その後、浦島さんが再び亀に乗って地上に戻ったところ、竜宮城側は滞在料・施設利用料として計825万円を請求。支払いを拒んだところ、亀に老化性ガスを噴霧され、姿を老人に変えられた。
原告側は「あらかじめ浦島氏の同意を取らず、高額の竜宮城利用料を請求するのは、ぼったくり行為にほかならない。また支払いを拒否した浦島氏に老化性ガスを噴霧する行為は傷害罪に相当する」と主張。竜宮城の経営者である乙姫氏や亀、また亀をいじめるふりをしていた従業員の子ども4人を相手取り、慰謝料約3億8千万円を請求した。
おとぎ話に詳しい京都大学文学部の坂本義太夫教授(さるかに論)は「昨年『ももたろう』に登場する鬼が桃太郎一派による鬼ヶ島への侵略・略奪行為に対し、宝物の返還と謝罪を求める訴訟が起きたのは記憶に新しい。また中国でも『西遊記』の孫悟空氏が頭冠の締め付けで頭がい骨を陥没骨折したとして、三蔵法師氏の使用者責任を問う民事訴訟が起きている。おとぎ話訴訟は世界的なトレンドになりつつある」と話す。
被告の竜宮城側は、取材に対し「訴状が届いていないのでコメントは差し控えたい」としている。