Kyoko Shimbun 2012.04.09 News

浦島氏、老化の慰謝料求め竜宮城を提訴 これは嘘ニュースです

「亀にだまされない」の教訓を今に伝える浦島太郎像
 「うらしまたろう」のおとぎ話で知られる漁師の浦島太郎さん(620)が、竜宮城の滞在費支払いを拒んだところ、老化性ガスを噴霧されたとして、竜宮城経営責任者の乙姫氏らを相手取り、慰謝料など約3億8千万円の支払いを求める訴訟を那覇地裁に起こした。

 訴状によると、浦島さんは1408年8月、沖縄かりゆしビーチを散歩中、子どもたちにいじめられている亀を発見。子どもたちから亀を助けたところ、亀からお礼として海底内リゾート施設「竜宮城」に案内された。浦島さんは、その後3日間にわたって城内で鯛やヒラメの舞い踊りや豪華な食事など、歓待を受けたという。

 その後、浦島さんが再び亀に乗って地上に戻ったところ、竜宮城側は滞在料・施設利用料として計825万円を請求。支払いを拒んだところ、亀に老化性ガスを噴霧され、姿を老人に変えられた。

 原告側は「あらかじめ浦島氏の同意を取らず、高額の竜宮城利用料を請求するのは、ぼったくり行為にほかならない。また支払いを拒否した浦島氏に老化性ガスを噴霧する行為は傷害罪に相当する」と主張。竜宮城の経営者である乙姫氏や亀、また亀をいじめるふりをしていた従業員の子ども4人を相手取り、慰謝料約3億8千万円を請求した。

 おとぎ話に詳しい京都大学文学部の坂本義太夫教授(さるかに論)は「昨年『ももたろう』に登場する鬼が桃太郎一派による鬼ヶ島への侵略・略奪行為に対し、宝物の返還と謝罪を求める訴訟が起きたのは記憶に新しい。また中国でも『西遊記』の孫悟空氏が頭冠の締め付けで頭がい骨を陥没骨折したとして、三蔵法師氏の使用者責任を問う民事訴訟が起きている。おとぎ話訴訟は世界的なトレンドになりつつある」と話す。

 被告の竜宮城側は、取材に対し「訴状が届いていないのでコメントは差し控えたい」としている。


新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>寿命はどこまで延ばせるか?

 生物は死ぬのが当たり前、と考えるのは間違っている。最も原始的な生物であるバクテリアやアメーバは基本的に死なない。

社主ピックアップ

社会

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ