Kyoko Shimbun 2011.04.14 News

ゴッホ「ひまわり」は他作 未公開書簡から明らかに これは嘘ニュースです

ゴーギャン作であることが分かった「ひまわり」(上)とゴッホ自身による自画像(下)
 オランダの印象派画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853~1890)の代表作「ひまわり」(1888)が、当時共同生活を営んでいたゴーギャンの作であったと、仏ミスティフィカシオン紙が13日伝えた。昨年発見されたゴッホの未公開書簡に「同居人がひまわりばかり描いている」との記述があったことから、仏美術院が再鑑定を進めていた。

 報道によると、昨年2月ゴッホが住んでいた南仏アルルにあるアパルトマンの地下8メートルから、「開封厳禁」と書かれた革製カバンと大量の書簡が発見。これら書簡のほとんどにゴッホ本人の署名があったことから、分析が進んでいた。

 その中の1通に「今、同居人は取り付かれたようにひまわりばかり描いていて、その数はすでに300を超えているだろう。しかも、1作完成させると、翌日それを庭で焼くという奇行を繰り返していて、どうやら頭がおかしくなってしまったようだ。もったいないので、絵に私の署名を添えて売りに出したら8フランになった」との記述を発見。当時ゴッホはゴーギャンと共に住んでいたことから、仏美術院で「ひまわり」の再鑑定を進めていた。

 鑑定の結果、「ひまわり」に使われた黄色の絵の具が、同時代のゴーギャン作「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」と同じ成分であることが分かり、書簡の記述が事実であったことが公式に認められた。

 また書簡の中には、当時経済的に困窮していたゴッホへ借金返済を迫る督促状も含まれていた。この中でゴッホは「明日までに400フランきっちり耳をそろえて返せ」との督促に対し、「そろえる耳がありません」と返済を断っている。

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 アルルの耳切り事件に隠されたゴッホとゴーギャンの息づまる対立。共同アトリエは協調である。だが、絵画は妥協を許さない。この矛盾の狭間で、二人の画家は自らの表現を賭けて闘わなければならなかった。「黄色い家」の60日で起きた出来事を克明に描く迫真のノンフィクション。

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