生ごみ投棄ロケットの打ち上げ失敗 シンガポール これは嘘ニュースです
自爆した生ゴミ投棄ロケット
会見によると、生ごみを積載したロケットは午後3時ちょうどに発射。その後まもなく姿勢制御システムに不具合が起こり、コントロールできなくなった。管制局はこのままでは墜落の可能性が高いと判断。3時2分44秒にロケットを自爆させた。
この結果、ロケットに積んでいた生ごみ580トンが東南アジアを中心とした半径3000キロメートルの圏内に散乱。マレーシアやカンボジアなどでは、すでにバナナの皮やキャベツの芯、エビフライの尻尾などが降り注いでいるとの報告が相次いでいる。またオーストラリア北部の町レスターハーベンでは大気との摩擦で程よく焼けた焼きおにぎりが大量に降ってきたとの報道もある。
シンガポール政府から報告を受けた日本政府は鳩山首相を本部長とした「生ごみ拡散対策本部」を設置。日本に届く可能性は低いが、万が一残飯が降ってきても拾って食べないよう呼びかける。
経済発展の著しいシンガポールは国土面積が淡路島ほどしかなく、大量に排出されるごみの処分が大きな検討課題になっていた。07年、政府はこれらのごみをロケットに積載し太陽に向けて投棄する計画を発表し、今回はその初めての発射だった。
同様の計画は各国で試みられている。中でもロシアは原子力発電でできた「核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)」10トンを宇宙に投棄する計画を明らかにしたばかりだった。ロシア航空宇宙局の報道官は今回の事故について「シンガポールと異なり、わが国の宇宙技術は世界屈指のものであり、このような事故は起きない。仮にトラブルがあったとしても、極東方面に向けて発射するので、欧米諸国に迷惑はかけない」とのコメントを発表した。