犬にも裁判員通知 トラブル相次ぐ これは嘘ニュースです
市民が刑事裁判に加わる裁判員制度が始まるのに向けて、裁判員の候補者に選ばれた人たちに対する通知書が29日から届き始めた。法務省には初日から800件を上回る問い合わせがあり、その多くが辞退の条件を問うものである一方、飼い犬やゆるキャラに裁判員通知が届くというトラブルも起こった。来年5月から本格的に始まる裁判員制度だが、この週末にかけてトラブルが相次いだ。長野県諏訪市では、裁判員候補に選ばれたQさん(仮名)のもとに候補者取り消しをあっせんする電話があり、取消料として200万円振り込む事件があった。また、同様の手口で「裁判員に選ばれた」という電話をし、その取消料を要求する振込み詐欺が全国で28件にものぼり、うち21件が被害に遭った。被害額はこの3日間で計3600万円にもなる。
熊本県熊本市に住む三科隆男さん方では、飼い犬のリッキーに裁判員通知が届いた。驚いた三科さんが熊本地裁に問い合わせたところ、市役所が狂犬病予防接種の登録証と住民基本台帳を入れ違いで入力していたことが判明。まもなく通知は取り消された。リッキーもほっと一安心しているという。
滋賀県彦根市では市のマスコットキャラクター・ひこにゃんに裁判員通知が届いた。これはひこにゃんが昨年11月彦根市民として特別住民登録をしたため、そのまま裁判員候補として選考の対象になったものと見られる。裁判員法22条では、ゆるキャラは選考の対象外と定められているため、登録は取り消された。
ネット上でも問題が起こり始めている。匿名掲示板などでは、裁判員候補に選ばれたことを報告する書き込みが急増。中には「誰が何を言おうが死刑以外ありえない」と公言する書き込みもある。また、ネットオークションには裁判員通知が出品されており、開封後の封筒が4千円、未開封のものだと1万円の値がついている。
この他にも、選考の対象外の公務員にあたる麻生首相や、オウム真理教の元代表である麻原彰晃(本名:松本智津夫)死刑囚、まだ生まれてもいない胎児にも裁判員通知が届くなど、不手際が続いており、法務省の内部には「そもそもこんな制度、官民ともどもめんどくさくて、誰もまじめにやる気などないのだろう」という声も出ている。
▽京都大学法学部・坂本義太夫教授の話
このたび運悪く裁判員候補に選ばれた方々の気持ちはお察しする。赤紙以来久々に私にも国家から直々の通知が来たが、もう手元にはない。うちで飼っている白ヤギのハイジが封筒を食べてしまった。て言うかやる気ないし。