『生協の黒石さん』に出版差止め命令 これは嘘ニュースです
『生協の白石さん』(講談社)
今回出版差止め命令を受けたパロディ本『生協の黒石さん』は、千葉電波大学工学部店の職員・黒石さんが、学生が生協に対して要望を書き入れるアンケート用紙「ひとことカード」に返答を返すやりとりを書籍化したもの。
当意即妙な回答の「白石さん」とは異なり、「黒石さん」は、ある場合はひとことカードの返答に「知るか!」、「いちいち俺に聞くな!」などの罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせかけ、またある時は何も返事を書かず、場合によってはひとことカードをシュレッダーで粉砕し、学内でその紙片をばら撒くなど、その冷淡さがネット上で話題になり、学生や一部愛好家の間でブームになっていた。現在3刷1万2千部。
東京地裁は『生協の黒石さん』は、表紙のデザインやタイトルが『白石さん』と酷似していることや、返答の非道徳性を厳しく非難し、全体的に悪質性が高いと判断、出版差し止めを命じた。
同社に対する出版差止め命令は、『蹴りたいお腹』『世界の片隅で呪詛(じゅそ)を唱える』『43歳のハローワーク』『電車女』に続いて5度目。
▽『生協の黒石さん』の発行元・上海電波有限公司のコメント
出版差し止めは想定の範囲内。次回作『生協の赤石さん』に期待してほしい。