「あ」+「ぬ」? 新字の採用を決定 文科省 これは嘘ニュースです
国語審議委員会が答申した新字案
「ヴァ」や「テュ」など国際化社会を背景に、できるだけ原音に近い外来語表記を目指してきた委員会だが、パプアニューギニア奥地に住むマウマウ族が、遠くにいるサイを呼ぶときに用いる発音だけは現行の50音での表記が不可能なため、新字を追加して対応させるべきとの判断に達した。
今回発表した新しいひらがなは「あ」の最後を「ぬ」のように曲げて表記。新しいカタカナは「ア」の「ノ」の部分に1画加え「メ」のように変えた。50音表では「を(ヲ)」と「ん(ン)」の間に入れる。
記者会見では来日したマウマウ族のパンパヌ酋長によって新字に対応する実際の発音が披露され、現行の50音で表記できない音であることが確かめられた。
会場で発音を耳にした記者の間でも「『か』と聞こえた」という意見や「『ぞ』に似ている」「生肉を壁にたたきつけたような音」など感想がさまざまに分かれた。検討委員会の上岡愛委員長も「できる限り現行のかなで表記したいと努めたが、どうしても見つからなかった。新字採用は苦渋の決断だった」と説明する。
今回の新字採用は文科省による承認を経たあと、来年度の教科書改訂に合わせて政令として公布される見通し。辞書などの買い替え需要が見込まれるとして、政府も新字採用には積極的だ。