『蹴りたいお腹』に出版差止め命令 これは嘘ニュースです
芥川賞を史上最年少で受賞した綿矢りささん(20)の『蹴りたい背中』(河出書房新社刊)のパロディ本『蹴りたいお腹』(綿失りさ著・上海電波有限公司刊)に対し、東京地裁は17日、出版差し止めの仮処分申請を下した。仮処分の決定などによると、『蹴りたいお腹』は文章の99%以上が『蹴りたい背中』に類似していることから、文章改訂による修正は困難と判断した。
『蹴りたいお腹』は、自分の居場所を求めて会社を辞めた男が、苦し紛れにトイレを我慢している小学生のお腹を蹴っていく物語。文章の99%以上が『蹴りたい背中』と同じにもかかわらず、まったく内容が異なることから、一部読書家の間で話題になっていた。発行元によると、現在4刷5千部。
▽『蹴りたい背中』の発行元・河出書房新社のコメント
『蹴りたいお腹』はパロディの許容範囲を明らかに超えており、今回の処分は当然のものと考える。
▽『蹴りたいお腹』の発行元・上海電波有限公司のコメント
弊社も『蹴りたいお腹』はパロディの許容範囲を明らかに超えており、今回の処分は当然のものと考える。