Kyoko Shimbun 2023.04.22 News

非行ひよこ、前年度比100倍に 卵高騰が原因か これは嘘ニュースです

奇抜な髪型が特徴的な非行ひよこ
 窃盗や傷害など非行で検挙されるひよこが急増していることが、民間団体の調べで明らかになった。昨年に比べて総検挙数がほぼ100倍に増えており、今後対策と支援体制の充実が求められそうだ。

 非行ひよこの更生を支援する民間ボランティア団体「セーブチックジャパン(SCJ)」が21日に発表した。

 昨年度の総検挙数は約102万件で、約1万件だった2021年度に比べて100倍以上に急増。約6割が飲酒・喫煙による補導、以下、エサの万引き、他のひよこに対する傷害、賭博と続く。中には親鳥に卵を投げつけて割った重大事件も含まれる。

 ひよこの雌雄を見分けるひよこ鑑定士の雛形さんも、この一年間で作業場の雰囲気が激変したと話す。

 「鑑別中、手に噛みついてくる反抗的なひよこが増えました。鑑別前の待機室でも羽毛をピンクや青に染めたひよこや、羽毛をそったモヒカンやリーゼントなど奇抜な髪型にしたひよこなど、個性的なひよこをよく見かけるようになりました。決していい雰囲気とは言えないです」

 性別を鑑定する前に、まず素行不良かどうかを鑑定、選別する作業が増えたという。

 非行ひよこが増加した理由について、SCJの玉殼子代表は「昨年から続く卵の価格高騰が原因ではないか」と推測する。

 「鳥インフルエンザや飼料価格の値上げによって、長年『物価の優等生』と評価されていた卵が、これまで見下してきた他の食品と同じ目で見られることになってしまった。優等生の肩書きを失って自暴自棄になった卵からかえったひよこも、その気性を受け継いでしまったのではないか」

 SCJはひよこ1匹1匹に寄り添いながら、非行ひよこの社会復帰を支えてきた。「真面目な優等生ほどささいな失敗でつまずきやすいが、ひよこのうちならやり直せる。鳥生の早い段階から雌雄を決してしまうべきではない」と、玉代表はひよこ鑑定士への不満を漏らした。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>ケーキの切れない非行少年たち

児童精神科医である著者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。

社主ピックアップ

社会

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ