Kyoko Shimbun 2021.03.03 News

五人囃子に女児3人が初採用 女性比率ほぼ5割に これは嘘ニュースです

五人囃子
 桃の節句に飾る「ひな飾り」の標準規格を策定する日本雛飾り委員会は3日、ひな飾りを構成する五人囃子に女児3人を採用すると発表した。近年、女性能楽師の活躍する機会が増えていることから、五人囃子が男児である必然性が薄くなったと判断した。ひな壇を飾る15人中7人が女性となる。

 ひな壇に飾られるひな人形は内裏雛2人、官女3人、五人囃子5人、随身(右大臣・左大臣)2人、仕丁3人の計15人からなる。このうち女性は女雛と官女の計4人で、全体の3割にも満たない。

 「女児の成長を願う行事であるにもかかわらず、ひな壇に女性が少ないのではないか」という指摘が昨年委員会にあり、検討した結果、これまで全員男児だった五人囃子のうち3人を女児から採用することを決めた。今回の変更でひな人形に占める女性比率は5割に迫ることになる。

 太鼓や笛などを演奏する楽師5人からなる五人囃子は、従来元服前の男児から選ばれてきたが、長らく女人禁制とされてきた能の世界で女性能楽師が活躍している現状を踏まえ、五人囃子が必ずしも男児である必要はないと判断したようだ。

 委員会では当初、五人囃子や仕丁より位の高い随身に女性を登用する案も提起されたが、「律令制のもとで女性が三公(太政大臣、右・左大臣)に就いた前例がない」「女性に大臣職を委ねるのは時期尚早」などの異論が、全体の9割を占める男性委員らから相次いだため、今回は見送りとなった。

 随身案を提起した衛府嵐大学文学部の紫原香子教授は「男性委員との間にはひな壇200段以上の認識の差がある。ビードロの天井を打ち破るのは難しい」と静かに語った。

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