Kyoko Shimbun 2020.04.24 News

「妖怪、初めて見た」 アマビエ目撃の河童、実在に驚き これは嘘ニュースです

妖怪「アマビエ」(京都大学付属図書館所蔵)
 江戸時代から疫病封じの妖怪として言い伝えられる「アマビエ」に注目が集まる中、本物のアマビエを目撃したと主張する人物が本紙の取材に応じ、当時の様子を詳細に語った。

 アマビエを目撃したのは、京都府黄桜町に住む河童の男性。18日午前2時ごろ、町内北部を流れる川の河口付近を泳いでいたところ、「淡く光る生き物が海の方から近づいてきた」という。

 生き物は全身が魚のようなうろこに覆われた人間のような形態。「最近話題のアマビエだと一目で分かりました」と河童は話す。アマビエは河童に「私の姿を絵に描いて人々に見せよ」とだけ告げると、再び海の向こうに引き返していったという。

 妖怪に詳しい牛島件(くだん)さんは「半人半魚の妖怪アマビエは、江戸時代に肥後国(今の熊本県)で疫病が流行した際、自分の姿を写し取るよう目撃者に告げたことから、疫病封じの妖怪として知られている。新型コロナウイルスの感染が拡大していることと関係しているのではないか」と推測する。

 河童は「妖怪を見たのは生まれて初めて。びっくりして尻子玉が抜けるかと思いました」と、驚きながらも興奮を隠せない様子だった。

Feature image: 『アマビエ(アマビヱ)の図』(京都大学附属図書館所蔵)を改変

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