Kyoko Shimbun 2019.12.30 News

2019年急下降検索ワードは「公正」 調査会社発表 これは嘘ニュースです

2019年急下降検索ワード(共和国データサーヴェイ調べ)
 2019年に最も関心を集めなかった急下降ワードは「公正」――。民間の調査会社共和国データサーヴェイが29日、こんな結果を発表した。急下降ワードは「死語」として今後インターネット上から消えていく可能性が高いという。

 同社では前年に比べて検索回数が極端に減った言葉を「急下降ワード」として調査。今年のワースト3は「公正」「忖度」「そだねー」だった。

 検索最大手のグーグルが11日に発表した急上昇ワードのトップ3には「台風19号」「令和」「ラグビーワールドカップ」と今年の世相を象徴する言葉が並んだ。その一方、急下降ワードには「昨年流行した反動で大幅に減った」「当初は難解だったが浸透して検索されなくなった」といった特徴があるという。「そだねー」や「忖度」にはこれらの特徴が当てはまりそうだ。

 ワースト1になった「公正」の検索回数が大幅に減った理由について、同社では「公正さをないがしろにするような事件や出来事が相次いだ結果、『公正』という言葉への親しみが薄れてきたためではないか」と分析する。

 グーグルやマイクロソフトの「Bing(ビング)」など、インターネット上の文章を検索するために使われる検索エンジンは、利用者の利便性を高めるため、検索回数の多い言葉ほど巡回回数を増やしてデータを強化する一方、回数の少ない言葉は興味関心が薄れた「死語」と判断して、巡回を減らしたりデータを消去したりするアルゴリズムを採用している。

 このため、来年以降も減少が続けば、検索結果が0件になったり、「もしかして:方正」のような別の検索候補に置き換えた結果を表示したりする可能性が高くなるという。

 検索技術に詳しい京都大学文化人類学部の坂本義太夫教授(猿人論)は「私利私欲に走る不公正な人たちに対して怒りを覚える原因は『公正』という言葉があるから。公正を知らなければ不公正に腹立てることもない。『公正』や『正義』といった社会不安につながる言葉は速やかに検索サイトから削除するべきだ」と提案する。

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