成功のカギは「血筋」 「学歴」初の首位陥落 大学生意識調査 これは嘘ニュースです
調査開始以来初めて「血筋」が首位に
民間の調査会社共和国データサーヴェイが、4年制大学に通う全国の学生3千人を対象に行った「就職に関する意識調査」で明らかになった。このうち「社会で成功するために最も大事な要素は何か」という質問に対して、「血筋」と答えた学生が1367人(45.6%)と最も多く、以下「人脈」(22.9%)、「学歴」(20.7%)、「容姿」(7.1%)と続いた。
「血筋」が首位に立ったのは、1980年の調査開始以来初めてで、前回調査では5位だった。また、これまで常に首位の座にあった「学歴」は、今回の調査で初めてその座を「血筋」に明け渡し、3位に転落。「人脈」も過去最高の2位につけた。
血筋を重視する学生が増えた理由について、同社の木村進二郎リサーチャーは「就職活動が『売り手市場』になった結果、内定を左右するのは学歴や資格といった努力ではなく、自分ではどうしようもない先天的要素ではないかと、成功を運命論的にとらえる若者が増えた影響ではないか。実際、世襲化が進む政界や芸能界を筆頭に、親の血筋が子の将来を決める最も重要な要因になりつつある」と分析する。
若者の意識について詳しい若者文化研究センターの坂本義太夫客員研究員は「血筋を重視する日本は、実力主義に基づく競争社会からいち早く脱した」と評価。「世界に先駆けて、厳しい競争にさらされずに済む封建社会へと進歩していくだろう」との見方を示した。