五月病予防ワクチン不足 供給遅れに不安の声 これは嘘ニュースです
ワクチンは需要の4割程度しか出荷できていない
五月病ワクチンは今年初めから製造していたが、工程で六月病のウイルス株が混入していたことが3月に判明し、出荷予定だった在庫を全て廃棄。フル稼働で再製造に取りかかっているが、需要に対して4割程度しか出荷できていないのが現状だ。十分なワクチンが用意できないまま本格的な流行期に突入すれば、感染が広まるおそれがある。
「サークル仲間と大型連休を楽しみたいので、予防接種を受けられるところが見つかってよかったです」。藪クリニック(東村山市)で五月病の予防接種を受けた刈野さん(23)は、ほっとした様子で話す。浪人生活の末、念願の第一志望に合格した刈野さんは、地元の山形県を離れ、4月から都内で下宿生活を始めたばかりの新入生だ。
刈野さんは予防接種を受けるため、上京してすぐに近隣の医療機関に問い合わせたが、いずれもワクチン不足を理由に診療を断られた。7件目にしてようやく受けられたが、今年4月に開院したばかりの院内は、刈野さんと同じ「ワクチン難民」や患者でごった返しており、院長の藪さんと看護師らが忙しく駆け回る様子は「まるで野戦病院のよう」だったという。
「やる気が出ない」「寝付きが悪い」など心身に不調をきたす五月病は、入学や就職、転職など生活環境が大きく変わる4月から急激に罹患リスクが高まる。また、患者自身が五月病にかかったことに気付いていない場合も多い。
もしワクチン不足で予防接種が受けられない場合、日々の生活の中でどのような予防や対策ができるだろうか。研修医時代、五月病患者を多く診てきた藪院長は「寝不足のせいか答える気力が出ない」と話す。