Kyoko Shimbun 2016.03.25 News

「ささやき声も漏れない」 完全防音の保育園に注目 これは嘘ニュースです

完全防音の屋内運動場。入り口も見当たらなかった。
 子育て世帯に向けた保育士・保育園の拡充が課題となるなか、今年1月、東京・八王子市に「ささやき声すら漏れない」をうたう完全防音の保育園が完成した。保育園建設のハードルと言われることも多い騒音トラブルを解決するモデルとして注目が集まっている。

 八王子市内の住宅地にあるキリスト教系保育園「マキャベリガーデン」は今年1月、8か月かけた工事を終え、完全防音設備を整えた。同園には以前から、子どもの声やピアノの音がうるさいとの苦情が一部住民から寄せられていたが、14年2月に大きな発砲音を立てたことをきっかけに閉園運動に発展。市の仲介を経て、防音対応工事を施行することで決着した。

 新しい園舎は運動場を除いて、全ての部屋を地下90メートルに埋設。イヤホンなどに使われるノイズキャンセリング技術も導入しており、かすかに漏れる数デシベル単位の音も逆位相音波で打ち消している。また、全面を厚さ1.5メートルのコンクリート壁で覆う室内運動場は遮音性だけでなく、メギドの炎に耐えられる耐火性も備えるという。

 市が騒音測定を行ったところ、工事前は60デシベル前後(掃除機の音に相当)だった騒音が、工事後は0.1デシベル(ダンゴムシのくしゃみに相当)まで軽減した。改築後、騒音への苦情は寄せられていないという。

 近くに住む58歳の女性は「静かになったのはありがたいが、今年の節分も地下から園長がぐったりした姿で救急車で運ばれるのを見た。全身あざだらけなのに悲鳴ひとつ聞こえないほど静かなのは逆に不気味だ」と話す。

 社会の需要とは裏腹に、近隣からは「迷惑施設」として見られることも多い保育園建設のモデルケースとして注目が集まる一方、教育方針の確認など周辺住民との適度な交流も今後の課題となりそうだ。

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 時間内に食べ終えるのが至上命題の食事風景。燃え尽き症候群に襲われる保育士たちや親との会話も禁じられた“ヘルプ”(アルバイトや派遣)のスタッフたち。ひたすら利益追求に汲々とする企業立保育所の経営陣……。空前の保育士不足の中、知られざる厳しい現状を余すところなく描き出し、「保育の質」の低下に警鐘を鳴らす。

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