Kyoko Shimbun 2016.03.11 News

加工アルバム、匿名文集… 卒業記念品にもプライバシーの波 これは嘘ニュースです

油絵風に加工された中等部3年4組の卒業写真
 卒業シーズンを迎えた3月。在学中の思い出をまとめた記念品として卒業生に贈られるアルバムや文集にも、近年プライバシー保護の意識が高まっているようだ。文集やアルバムの流出から卒業生を保護するため、徹底的な対策を施したという学校に話を聞いた。

 東京都の私立アノニム学園(文京区)では、中等部、高等部ともに、今年から卒業記念品のアルバムと文集に生徒個人の名前を載せないことを決めた。プライバシー保護の観点から、全国的に写真掲載の同意確認は行われているが、匿名化する試みは全国でも初めてだという。

 卒業生183人が将来の夢をつづった今年の卒業文集「朧雲(おぼろぐも)」に個人名はない。一人称を全て「私」、文末を「です・ます」調にそろえるなど、教師が文意を変えない程度に手を加えて文体を統一した結果、進路に迷った一人の生徒があれもこれもと夢を語るような節操のない文集に仕上がった。

 また、生徒本人が分かれば良いとの考えから、アルバムの集合写真も、ぼかしやモザイク、油絵風などの加工を施して個人の特定を不可能にした。個人写真には教師も含め、全員にあらかじめ黒い目線を入れた。まるで犯罪者カタログだ。

 「報道と称して、有名人や容疑者の文集、アルバムをマスコミが買いあさる構図が出来上がって久しいが、これらは本来売り物ではなく記念品。誰かが整形したかどうか、幼いころから異常な性格が芽生えていたかどうかを確かめるために配布しているのではない。今ではネット上に消せない情報として流れる以上、記念品も個人が特定できないような内容に変えるしかない」

 匿名化に踏み切った理由について、同学園のQ学園長は匿名を条件にこのように説明してくれた。18日の卒業式後は卒業生全員を対象に、将来同級生の個人情報を他者に提供させないよう、あらかじめ薬を使って在学中の記憶を消す処置を施す予定だという。

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