「餅は餅屋」 中国雑技団への委託進む組み体操 これは嘘ニュースです
中国のプロ団員による組み体操
大阪市立東梅田中学校では昨年、組み体操の「10段ピラミッド」が崩れて生徒30人が軽傷、1人が骨折する事故があった。今年新しく赴任した校長は着任後まもなく「組み体操はただの体育教師の自己満足」と一蹴。終了を決定する代わりに「餅は餅屋」の観点から中国の雑技団に組み体操の演技披露を委託した。
9月中旬、中国・上海から雑技団が来日。近年「見ることも学ぶこと」という教育方針から東梅田中のように組み体操をプロに委託する学校が増えており、今回来日した雑技団も運動会シーズン中全国18校を回る予定だという。
東梅田中に来校した少年・少女団員300人は号令に合わせて「三点倒立」「扇」「肩車」「仙人掌(サボテン)」「三段塔」といった基本技から、「七段仙人掌」「飛翔扇」「六連倒立」といったプロならではの演技を難なく披露。全校生徒に匹敵する大人数の一糸乱れぬ完璧な演技に、会場からは大きな拍手とともに「やっぱりプロは違う」という称賛の声が多く沸き上がった。
演目が最後のクライマックス「三百人王墓」を迎えると、団員たちは運動場に整列。固唾を飲んで壮大な光景を期待する生徒や観客たちの沈黙の中、団員たちは何もせずその場で5分間棒立ちを続けると、何事もなかったかのようにプログラムを終え、そのまま滞在先のホテルへと帰っていった。
後日校長に尋ねたところ、ピラミッドのつもりで依頼した演目「王墓」が、雑技団側で兵馬俑と誤解されていたようだという。